しばらく口を聞いてくれない花子に逆切れしそうですー。喧嘩なんかしてませーん。向こうが勝手に怒ってるだけなんですよー。もう何に怒ってるのかさっぱりわからないからんですよねー。
花子があとで食べようととっておいたらしいポテチを食べちゃったり花子が録画していたビデオを消して上から昼ドラを録ったとかお気に入りの服に血をつけちゃったりお金がなくて盗撮した花子の写真を変態雷オヤジに売ったりとかもしましたねー。
あとスクアーロ作戦隊長から電話があった時とか花子の耳もとに携帯をあててから通話ボタンを押したり読んでる本のネタバレや怒りんぼなボスが大切にしていたワイングラスを割ったのを花子の所為にした時もあったっけなー。花子も流石にあの時は涙目で弱気だったな。必死に土下座してボスの機嫌がなおるまで肩揉みさせられてましたっけ。やべ、思い出したら笑えてきましたー。でも、それもこれも全部ちゃんと最後には謝って花子も「馬鹿フラン!」って笑ってミーの頭を殴って許してくれてるんですよー?それを今更なんで冷たい態度とるんですかー。調子狂うじゃねーか自己中阿保女!

ミーは花子が怒った後にあきれて笑う姿が好きなんですよー。だってその時が一番ミーだけを見てくれるんですから。ミーを見て怒ってミーと言う人間を知ってそれで笑みを向けてくれるんですものー。花子が他の奴等に優しいから悪いんですー。ミー以外と喋らないでミーを愛してるとずっといればいいのに。…あ、そう言えばこの前花子を怒らしたら「もー、フランはどうして私にちょっかい出してくるのよ!そんなことするなら他の男んとこ行っちゃうからね」ってそっぽを向いたので「行けばいいじゃないですかー。ミーもあんたみたいな女めんどくさい」とか言っちゃった気がする。その日から口を聞いてくれないんでしたっけ…やべ。結局は自分の所為とか笑えねー。

「花子ー。すいませんでしたー」

後ろから抱きついたら花子はやっぱり離れようとしたので腕に力をこめて逃げられないように力強く抱きしめた。やっぱり返事は返してくれませんでしたー。まあ、謝るのは理由も分からなく一杯しましたからね。

「ミーには花子じゃなきゃダメなんですー。めんどくたってそれがいいんですよー。だから、他の男の所なんて行かないで」

あれ、何で最後ミーは涙声になったんだ?こんな事で泣くなんてらしくないですしー。でも視界はちょっとぼやけて見えるんですよねー?もしこれで花子が許してくれなかったらミーはどうなっちゃうんでしょーね。

ふっとミーの腕から逃れた花子はゆっくり振り返って目が合うと抱きついてきました。久しぶりに感じた花子の温もりはやっぱりあったかくてとても安心できましたー。

「馬鹿フラン!私にもフランしかいないんだからね」

ほら、またそうやって笑ってくれるからミーはその笑みが見たくてちょっかいだしちゃうんですよー。だけどもう花子の思いつめた冷たい顔は見たくないので素直になりますねー?


(…フラン涙目…)
(これは埃が目にはいったんですー)
(やばい。可愛いんだけどまたやろうかな)
(似たモノ同士ですよねーミーのがマシですけど)





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