冬ってやる事に悩むんですよねー。任務以外は寒くて外に出る事もしたくないですしー。かといってこの短気な暗殺集団の野郎共と会話もしたくないしなー。おばあちゃんの温かいスープを思いだすなあ。ミーが猫舌だと勘違いしていつもあっつあつに温めたスープを冷めた頃によそってくれたんだっけ。冷たかったけど愛を感じたんですよねー。寒過ぎて残しましたけど。いつからミーは猫舌になったんだっつーの。どっちかっつーと犬舌なのにまったくこれだから思いこみが激しいと困るんだ。何度言っても覚えやしない。しまいには鍋さえもぬるいのだされましたからねー。あの時はもう涙がとまりませんでしたよー。あったかくなりたいんですよー。心だけじゃなくて体も!今頃おばあちゃんなにしてるんですかねー?
「だからって人のベットに入ってくんじゃねえよ!」
「いいじゃないですかー。減るもんじゃないんですしー」
「ベットの幅が減るわ!」
「しょうがないですねー。あ、ミーが花子の上に乗れば問題ないのか」
「問題大有りだっつーの!」
そんな蹴って布団から追い出さないでくださいよー。こんなでかいベットなんですからちょっとくらい入れてくれてもいいじゃないですかケチ。そうかこのカエルがでかすぎて幅をとるから怒ってるんだ。ミーだってこれとりたいんですよ?だけどベル先輩に見つかったらめんどーなんですよねー。
「ミーは寒いんですよー。あっためてくださーい」
「そこにストーブあるからつければ?」
「できれば人の体温でお願いしますー」
「ルッスーリアに頼んでくれば?喜んで抱きしめてくれると思うよ?」
「花子は変態クジャクオカマに抱きしめられたいですかー?」
「ごめん。さっきのは私が悪かった」
「分かってくれればいいんですよー」
布団を顔までかぶって完璧寝る気だこの人。うわーっ。絶対にあっためてもらいたい。できれば裸体で。とかミーもこれじゃあ変態じゃないですかー!変態でもこのさいいいからあったまれればいいや。布団中入れてくれるだけでいいですからー!人のぬくもりが欲しいんですよー!
「ねえ、知ってたフラン?」
「知ってますよー。やばいですよね、すごいですよねー」
「寝る」
「知りません。何ですかー?気になりますー!」
ちょこっと布団から顔をだした花子は真顔でびっくりした。もしかして男だったとかそんなんなしですよー?
「蛙ってね1月〜3月の間の冬眠してるうちに繁殖行動するんだって。だからしばらく私に近寄らないで」
「そんな疾しい事なんてまったく考えてないない。まじで」
「ベットん中入ってくる時点で怪しいわ!」
(ミーは蛙じゃありませんよー!)
(いや、絶対遺伝子にはいってる)
(…頭きた。我慢の限界)
(ぎゃーっ!脱がすな!やっぱそうじゃん)