苦手とゆうか大嫌いな奴が並中に居るのであの付近には行こうともしなかった。
ただ、制服は黒曜中に負けず劣らずいいと認めています。



柔らかく微笑んでいる彼女はまた今日も並中に朝早く登校し花壇に水をあげていました。
僕はと言えば相も変わらず彼女の後を付けています。
あ、間違えました。これじゃあストカー見たいじゃないですか!
登校中ドッキリ!運命的なイケメン君との出会い大作戦をしようとしたんですが声が掛けられなくて毎度後ろから並中までのお見送りになってしまうんですよ。
ぶっちゃけ僕が声を掛ければ一目見た瞬間に彼女も僕に惚れますよ。
クハハハハハッ!!

そうそう、彼女の名前は花子さんだそうです。
ちなみに動物好きで苦手な食べ物はグリンピースならしいですよ。
至って平凡な女子に何で僕が惚れたんでしょうね。
ちなみにこの情報は彼女と仲良さげな子に話し掛けて手に入れました。
彼氏はいないらしいです。
寧ろ彼氏が居たらその男を地獄に叩き落としてますね。
何にしろ僕にはチャンスがあるんですよ。

「並中に転校しちゃいましょうか…」

ポツリと呟いたら犬と千種は目を見開いて「何があったんですか!?」と、問い質してきた。
うるさいですね!
恋の力はどんなものよりも強いんですよ。
確かにあそこには宿敵の沢田綱吉がいますが花子さんがいるならどんな場所もオアシスに変わります。
雲雀恭弥に見つかったら面倒そうですけどね。
僕が勝つのは当たり前ですけど一々勝負してられませんよ。

こうやって僕が黒曜ヘルシーランドで君の事を考えながら昼寝をしていると気に花子さんは一体何を思い、何をしているんでしょうか?
気になりますねぇ。いっそ夢の中に出てしまいましょうか?
それいいですね!夢の中であってから現実で会えば運命だと考えそうじゃないですか!
僕とした事がその事に気づかないなんて…

その前に話しかけられないんでした。そこが問題なんですよ!
照れるとか僕らしくもない…

彼女の事を考えていたらいつの間にか昼寝していた筈なのに並中の校門前に来ていました。
この時間だとそろそろ部活のない生徒が下校してくる頃ですね。
こんな堂々と門の前に居たら怪しまれ兼ねないので彼女の通学路に移動した。
電柱に肩を掛け帰りを待っていたが待っていてどーするんですか!?
完璧これじゃあ待ち伏せしていた見たいじゃないですか!
実際そうなんですけどね!それを向こうに知られたら駄目じゃないですか!

何処か隠れる場所はないかと慌てて探して居たら「あ」と背後から声が聞こえた。
幻術使えばよかったんだ!…気づいた時には時既に遅し。
恐る恐る振り返ると花子さんがキョトンとした可愛らしい顔でこちらを見ていました。

「あの、黒曜生ですよね?」

「…は、いっ」

「朝、よく見かけるなーと思って声を掛けようか迷ってたんです」

「そ、そそそうなんですかっ」

どもるな自分!クールな顔してどもってるってそんなギャップいらないですよ!
てか、朝のアレおもいっきり気づかれてるじゃないですか!
は、恥ずかしい!

「名前聞いてもいいですか?」

「むくろです。好きなように呼んでください」

好きなように呼べって言ったって名前しか言ってないから名前でしか呼べないでしょうが!
名前で呼んでほしかったから名前しか言わなかったんですけどね!

「じゃあ、むくろさん。私は花子って言います。そう言えば黒曜中から此処って正反対なのにどうしていつも朝早くこの場所にいるんですか?」

「…友人の…友人の家から黒曜中に通ってるんですよ!だから朝早くに此処を通るんです!」

「大変ですね。私はいつも花壇の水揚げで早起きして学校行ってるんです」

心臓張り裂けそうなんですがどうしたらいいですか?
友人って誰だよ。聞かれたら幻覚でも作りますか…いや、沢田綱吉でいいか…
こんな時にじゃないと利用価値ないですしね。使っとかないと損ですよ。

「1人で朝早く学校に登校するの寂しかったんです。よかったら途中まで一緒に行きません?」

「はい!是非!喜んで!」

調子狂いましたけど、会話できてよかったです。
早起きどころか今日から楽しみすぎて寝られないかもしれません。


(いつから僕を見かける様に?)
(最近ですよ。此処に犬が捨てられてる時位から)
(結構前じゃないですか…)
(犬と会話してるむくろさんを見て気になってたんです)
(悪意味ですかね?)

(動物好きに悪い人はいないなーと思って)





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