困ったらどんな時でも俺を呼べよ?
夜中でも嵐の日でもだからな!
他の奴なんかに頼むんじゃねーぞ!

See,didn't I tell you so?


「獄寺って優しいよね」

真顔でポツリと呟くから飲んでた麦茶を吹きだしちまったじゃねーか!
10代目は驚いた顔で俺を見て、野球馬鹿は笑っていた。
笹川や黒川は「へぇ」と感心している。
彼女である花子と弁当を食べる=このメンツになるのだ。
10代目は笹川と弁当が食べれるって事で嬉しそうなので俺もこれでいいと思う。
野球馬鹿は余計だがな!10代目の隣に座ってんじゃねーよ!
山本、10代目、笹川の順で座っているのが妙に気に入らねー
いや、10代目と笹川を隣にするよう仕向けたのは俺の隣で真剣な顔してるこいつなんだけどよ。

「かっこいいし、優しいし、面倒見もいいし…その割に幽霊怖いとか可愛いな」

「前半はいいとしよう。後半は抜け」

「え、可愛いも大事だよ」

だから真顔で言うんじゃねぇ!10代目が信じてんだろうが!
べ、別に俺は怖いんじゃなくて触れないものが嫌いなだけだっ!

「花子ちゃん沢山いい話あるよね!」

「そーなんだよね!獄寺が私にほんとキュンキュンさせてくれるから」

「おまっ!笹川達にどんな事話してんだよ!」

「言っていいの?」

此処で言わなくていーつぅの!後で聞かせろ!
山本!テメぇ聞き出してんじゃねぇ!て、10代目もそんな興味深々で聞いてこなくてもいいじゃないっスか!
花子も照れながら話すな!

「あたし的には繁華街であった話がいいと思うわよ」

「花はその話聞いてから獄寺君のイメージ変わったんだよね。私はこの前の補修の話がよかったな!」

「あ、それもよかった。昨日聞いたのでもいいんじゃない?」

「あれもよかったね!」

女子だけで話が盛り上がってっぞ。つーか、どんだけ話してんだよ。
寧ろ俺はそんないい事してたのか?イメージ変わるって相当じゃね?
黒川が俺に対するイメージったら最悪だろうから…
それを逆にするような事なんかしてねーぞ!

「すげぇ聞きてーのな!」

「俺も!獄寺君ノロケとか話さないからさ。聞いてみたい」

聞いてもつまらないですよ?
10代目が俺の話し何かを聞きたがっていたとは…
でも、ノロケなんかないんスよね。花子も悩んでんじゃねーよ。

「いつも朝迎えに来てくれるとか?」

「お前が朝早く起きすぎなんだよ!10代目を迎えにいけねーだろうが!」

「嬉しいけど、別にツナとくればいいのに。」

「馬鹿!早朝に不審者がよく出んだ!危ねーだろ」

それがノロケっつーのか?大したことじゃねぇだろ。
だが、野球馬鹿とか10代目は感心して花子の話を聞いていた。そこまでの事だろうか?

「あと、デート中にね迷子になってた子が居て獄寺その子に気づいて持ってた飴玉渡した後に肩車したの。その子から聞いた話と情報で推理して親を見つけたんだよ」

「飴はアホ牛のを持ってただけで肩車なんて皆すんだろうし。たまたま当たってただけだろ」

「えー。でも、化粧品売り場に居るなんてわかんないよ?」

「お前の頭がかてーんだよ」

じっと俺を見る10代目の眼差しは温かいものだった。
自分じゃ分からなかったが俺はそんないい事してたのかっ!
なんか恥ずかしくなってきた!

「ね、獄寺は優しいでしょ」

「そんな面と向かって言われると照れるだろーがっ!」


(忠犬みたいだけど私にとったらドーベルマンだよ)
(なんで犬なんだ?)

(なんか2人だけの世界入ってるね)
(俺、今日から獄寺観察しよっかな)
(山本軽く疑ってる!?)




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