傍ら

デュラ!!/臨也

(君に興味はわかないな)
(あぁ、でも嫌いて意味じゃないよ)

あぁ、どうやったらあたしは臨也の興味対象になるかな?
どうしたらいいのかな?
平凡過ぎるのかな?
普通の一般家庭に生まれて、普通に育って、普通に生きてる。
そんなあたしは貴方に見ても貰えない。
傍にいるけど貴方はこちらを見てくれない。
臨也はそんなつもりであんなこと言ったんじゃないんだろーな。

普通に会話してた、ただ、普通に。

そしたらだんだん人間観察の話になって、、、
あたしの話になって、

「あぁ、でも何でだろうね。」
「?」
「君に興味はわかないんだ」
「・・・そうなの?」
「そうなんだよー。何故だろうね。」

悪気もなしに臨也は笑って話した。
そりゃ当然といっちゃ当然よ。
いきてる世界が違うもん。
どーせ、あんたが興味あるのは帝とか杏里ちゃんとかでしょ。
静ちゃんは嫌いだけど興味ありありだし・・・
セルティさんは可なり気に入ってるし。

・・・でもさ、
あたしも結構臨也と同じ世界に足踏み入れちゃってるのよ?
普通ではないと思うようになってきちゃったよ。

静ちゃんに壊される前に自販機で買ってきたペットボトルのコーラをあける。
少々怪我を負った臨也は不機嫌そうにそのコーラを見ていた。
変な奴。やっぱ凄く変な奴だ!
て事はあたしは普通じゃないぞ!

だってこんなへんな奴を好きなんだから。

「何で君に興味がわかないのか分かった気がする。」
「へー・・何で?」
「だって俺はさ、君の事全部知ってるから。」
「!」

傍に居すぎて知り過ぎた

(意地悪な所とか)
(冷静な所とか)
(何事も無頓着な所とか)

(俺を好きな所とかさ。)



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