∴発見
山本くんは時折笑わなくなる。時折じゃなく私から見ると彼は笑っていないのだ。見るタイミングが悪いのかもしれない…
「山本君怒ってる?」
「!いきなりだな」
「目が合ったからついね」
「うーん…怒ってる」
「あらら。あたし嫌われてたのか」
タイミングの問題ではなく、私自信にあったのかぁ
こりゃまた気づかず失礼しやした。
とわ思ったものの山本君とまともに会話したのは今日で初めてなんだけどね。
今までは一言お互い話すくらいだ、人気者の彼に話掛けずらいてのもあっけど、第一「怒ってる?」とか対して親しくない人に言われたくわないだろうし…
もしかして、それで不快にさしてしまったのか?
前に彼に嫌われる事をしてしまったんだろうか?
「いや、いや!ちげーのな!」
「ごめんね、近づかないようにするよ」
「そーゆう意味じゃなくて!」
優しいよ山本君。でもそんな無理しなくていいからね。静かに誰にも気づかれないよう距離を置くから、できるだけ視界に入らないよう過ごすよ。
「俺が嫌だったのは、」
ぎゃぁあ!それ以上いわないでくれ心底傷つくから!
「お前がいつも2人で居たから」
「…ふ、たり?」
「その、彼氏さんと居たからなんだよな」
恋してましたか?
(私…彼氏いないよ?)
(…わりぃ。忘れてくれ)
(いや、無理でしょ!)
(俺の勘違いだったんだな)
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