連載

私の家族はマフィアで、妹を捨てた。
別に捨てたつもりはないかもしれないけれど私から見たらあの子は捨てられたのと同じようなものだと思う。

20年たってイタリアで妹と感動の再会を果たしたが…
幼い頃の面影などなどなくふてぶてしく、生意気で、性格が捻り曲ってしまっていた。

6歳の時に父と共にイタリアに行った、2歳離れた妹は母と日本で留守番。
妹は当時隣の家のツナ君と仲良く遊んでいた気がする
そして4年後、母は妹を残し私達の元、イタリアに来て父とマフィアの仕事をしだした。
その時10歳の私はつくづく妹がかわいそうだと思った。
母が言うには隣の子、つまりツナ君が偉い人の子で護衛として妹を置いて来たらしい。
同情するが行動に出来ず結局妹を見せててしまった事は今でも後悔してる。

しかしあの子は私を「お姉ちゃん」と呼ぶ

姉と呼ばれる事何か一度もした事がない

一緒に居たのは4年程。
その際にだってまともに遊んでやったこともないし話したこともないのに…

感情のないあの子の顔に、まだ人としての温かさがある事に感激した。
ツナ君に聞くと、その理由は獄寺隼人という少年だそうだ。
詳しくは本人から聞いた方が良いて事で教えてもらえなかったが、これからは共にいられるのだからそんな急ぐ事はないだろう。


「すいません。調査に出てください。」


直ぐ帰ってこよう。
そして、妹と沢山話して打ち解けよう。


「行き先はヴァリアーです」


やっぱ先に聞いとこう。え、どうしてそんな嫌そうな顔するの?
もしかしたら最愛なる姉と本当の別れになるかもしれないんだよ?

妹から掛けられた言葉は「凄いね。流石お姉ちゃん!土産よろしく」。
流石、て何?私は別に何もしてないし、ヴァリアーに土産てあるの?

関係者のひとりごと

(所でそのヅラ何?)
(中学の時作った)
(器用なのね)
(すげーだろ)


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