∵バカ、意識しすぎ


「明野ー!今行くからちょい待ってろよー!」

『分かったよー!』


 私の恋人、山本君は、野球が大好きな男の子。今日も部活で、私はひとり、教室で待ちぼうけ。


「悪ぃ、悪ぃ…。先帰っててよかったのに」

『山本君と一緒に帰りたかったんだ』

「…サンキューな!明野」


 それから、山本君は特に意識してないんだろうと思うけど、私の手をいきなり握ってきた。嬉しくって、でもどこか恥ずかしくって、山本君の話がまともに聞けなかった。


「明野…聞いてる?」

『あっ、ごめん…。…聞いてなかった』

「…もしかして、緊張してるのか?」

『…へっ?』

「手だよ、手」


 手、繋いでるから、話聞けないのか?、なんて私の心を覗き見したかのように尋ねる。


『…うん。緊張してる』

「ははっ、俺も!」


 山本君は恥ずかしそうに笑ってから、私の腕をグイッと引っ張って、包み込むように抱き締めた。


「…こっちの方が緊張するのな」

『…はっ、恥ずかしいよ…』

「…大丈夫だぜ。…誰もいないから」

『…そうだね』


 太陽の匂いがする。眩しい、太陽の匂い。きっと野球を頑張ってる証拠なんだね。


「…なあ…、キスしてもいいか?」

『…うん。』



バカ、意識しすぎ

(2人とも体が震えてた、)
(小さく交わした初めてのキス)


・・・・・・・・・・
きゃああああ//
山さんとイチャコラで
すよ!太陽の匂い//
いいですね!友達に汗
臭い臭いだとか言われ
るけどそれは太陽なん
ですよね!
山さんならどんなにお
いでもかまわねぇ!

素敵文ありがとう
ございました!
・・・・・・・・・・


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