∵マリッジブルーな骸



結婚式目前になって、婚約者の様子がおかしいことに気がついた。ため息をついたり、ぼーっとしたり。

「『………。』」

噂のマリッジブルーというやつだろうか。いやいや、でも…

『(男のマリッジブルーなんて初めて見た。)』

「……はあ。」

マジかよ。どうしようかしら。私は結婚する気満々なんだけど。まさかの中止?あり得そうだから怖い。

『ね、ねえ骸。どうかしたの?』

「…君との結婚に不安を感じます。」

『まじでか。てかいやいやいや!!!あと30分で式始まるから!あんただってタキシード着てるし私もドレス着てもういつだってスタートできる状態なんですけど!』

「そんなこと言われましてもねえ。」

マリッジブルーだ…!骸、マリッジブルーだ…!どうしようどうしよう。ドレスも着ちゃったし、会場もしちゃってるから今さら、『「結婚するのやめまーす。」』なんて言いにくい。しかも理由が夫のマリッジブルーだなんて。え、私かマリッジブルーになるべきだったのか?だって、骸との結婚に不安が無いんだもの。
てか、結婚に不安を感じられる女って何、大丈夫?

『き、今日、中止する…?骸が嫌なら、中止しよう…?』

喉が熱くなる。骸が嫌なら仕方ない。婚約も破棄しよう。そんで当て付けに雲雀さんと結婚する。

「………、」

『なんか、喋ってよ……。』

涙を我慢してたら鼻水が出てきた。


「酷い顔ですね。」

『え…?』

見上げたら憂鬱そうな表情一つない骸がにやにや笑っていた。

『うん…?』

「からかっただけです。僕が君と結婚することに今さら不安を感じる訳がないでしょう。何年一緒にいると思ってるんですか。君に女性として欠けているものがたくさんあるのは重々承知でずっと一緒に居るんです。さ、その汚い顔を何とかしなさい。式はもう、始まりますよ。」

『…色々突っ込みたいけど、嬉しいから許す。』

開演まであと10分。


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わたしのシビアなリク
エストにいつも答えて
くれるんです。そして
わたしは何度も感動し
て嬉しくて携帯片手に
鼻をすすります。
骸さんいけめん!
くまちゃんありがとう
ございました!


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