「んんっ…ちょっ、待ってく、…ださっ!あああ!」


「ん?あぁ、ここな…。わかったわかった」


「えっ、い、や!…だっめ、れす…よぉ…っ!いたいぃ…」


「大丈夫だよい。じきに気持ちよくなる、だから力抜け」


「そんな、あっ…うそ、…んんっ!…はあ……はあ……」


「…ほらな?気持ちいいだろうよい」


「はい…はあ…き、きもちよかった…」


「じゃあ、俺のもやってくれ」


「えっ!?そ、そんなの……!」


「心配すんなって、エースには言わねェ」


「あ…じゃ、じゃあ…。でも、少しですよ?しかも、そんな上手じゃないですし…」


「おう。お前、下手くそだけど気持ちこもってっからな、」




























という夢を見た。如何わしい方。エロい方。昼間っから。いつもおれとしてるあんなことやこんなことをマルコと…うおおおおお!!!!マルコ殺る。殺ってやる!


なんだ、マッサージでした。的なオチじゃねェんだ。マルコ…今回はマジで殺る!俺のになに手ェ出してんだ!!しかも、け、敬語プレイだったな…萌えt違う。断じてそんなことはない。



そして、飛び起きて彼女の部屋にきた。マルコの部屋に行くより先に彼女の部屋に来たのは、安全を確認したかったからだ。バン!と壊れるくらいの勢いでドアを開いたが中には誰にもいない。整ったベッド、それだけ。


おいおいおい。これはやべェだろ。マジでマルコには気を付けておくべきだった。気を付けるよう言っておくべきだった。

あいつは、マルコ隊長はいい人だからなんて言ってよく話とかしてるみてェだが、ダメだ。マルコも、所詮男。目の前に、弱そうな羊が居たら絶対に喰うぞ。不死鳥とか言ってっけど、オオカミだろ。



好きな女が、しかも自分の女が、いくら夢の中と言えど、他の野郎とそういうことしてるって、マジで胸くそ悪い。




怨念が頭を漂っていると、マルコの部屋に着いたらしい。しかし、中からなにか聞こえる。え、これって…












「んんっ…ちょっ、待ってく、…ださっ!」

「ん?あぁ、ここな…。わかったわかった」

「えっ、い、や!…だっめ、れす…よぉ…っ!いたいぃ…」

「大丈夫だよい。じきに気持ちよくなる、だか
「マルコおおおおおおおおおお!!!てめェよくも!!!!!」



「エース!?」「ははっバレたか」




マルコの部屋の扉を壊して突入。


「おい、待て。これはコイツがお前のために、」


「言い訳して、ん、じゃ………は?」


その部屋には、彼女の腕を、本を見ながらマッサージをしているマルコとされるがままの彼女がいた。


は?


「ごめんな。エースにバレた」

「いや、マルコ隊長のせいじゃないです!」








「お前ら、なにしてんだァ?」



「見ての通り、マッサージだ」

「あー!ちょちょちょ、エース!だめ、これはなんでもな ぐえっ」


「マルコが、コイツの身体触るには100万年早ェんだよ!」

「そうかいそうかい、」


マルコから取り返し(渡したなんて思ってねェけど)たら、俺の腕の中で彼女は変な声をあげた。そして、彼女越しのマルコに怒鳴りながら、ぎゅううううううううと強く強く抱き締めている。






ここは、敢えてはっきりと言おう。




「ぢょ、エーズ…わだじ、じ、じんじゃう…っ」


「おい、エース。そいつ、死ぬぞ」






おれは今、余裕がない。







続く

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