「あ。…うわー最悪」 「え、どしたの?」 「今日、ゴム無いんじゃ」 「あー…」 仁王がコンドームを持っていないなんて珍しい。 不規則に私とこうやって、図書室でヤってるから、常備するようにしてたみたいなのに。まぁ連日だし、仕方ないか。 「まぁ生はお前さんが困るし、今日は指でイかしちゃるき、安心せぇ。その代わり、フェラしてな」 「ん、わかった」 ゴムを付けることは、初めに絶対条件として決めたこと。と言っても、仁王が半強制的に決めたんだけど。仁王の股間は、これでもかって主張してくる。正直な下半身に、何故か愛らしいと思いつつ、仁王の指をすんなり受け入れた。 「あっあっ…はぁっ…」 「イきんしゃい」 すぐに果てた。いつも、厭なほど耳に入る如何わしい水音も、何も聞こえなかった。仁王の本気って怖い。あっという間。私の目の前には、仁王の元気すぎるソレ。 「ガチガチじゃん」 「そりゃ、勃っとるしな」 「仁王っておっきいよね」 「そうか?」 「だって、ブン太よりはおっきいよ。あと、四天宝寺の忍足よりも」 「四天宝寺の忍足ともシたんか」 「シたよ」 初々しくてすっごい可愛かった そんなお姉様な台詞を吐くと、何言うんじゃ、と仁王くん。触れていた指たちに便乗して、主張の強いソレを口に含む。嗚呼、やっぱり、仁王は大きい。 マネージャーをやらないかと誘われたのは、高2の春。バイトもしてなかったし、友達もみんな部活をしているので、暇だった。だから、やってみることに。 まあその時の幸村の目線は、NOとは言わせない雰囲気だったしね。 テニス部は全国区だし、すごいんだろうなーと思ってたら、案の定やばくって、正直、やめよっかなーと思ったけどそんなこと幸村が許すはずもなく。でも、ギャラリーには女の子がたくさん。あの中の子を選べばよかったのに、なんでわたしなの?って聞いたら、「いいカラダしてるから」って。そんときは、え?マネージャーなのに、そんなプレイヤー選ぶ目線で選ばれんのかよ、なんだ変な部活って思った。 ま、ほんとは、こんな感じだけど。 歯を立てないように気を付けながら、舐めたり動いたり様々。上から、時たま苦しそうな吐息が聞こえてきて、欲情。私のペースも早くなる。仁王が私の頭を掴む。自我が無くなってきた証拠。絶頂はすぐそこ。 全員と、ってわけじゃない。もちろんレギュラー陣の中にもそんなんじゃないメンバーはいる。 「なまえ、やっぱり、今日は家でヤらんか?」 「うん、私も言いたかった」 「はよ帰ろう」 靴箱に着いたら、仁王が私の腕を掴んでそう言った。どうやら、私と仁王は合うらしい。やっぱり、仁王のソレで果てないと気持ちが悪いと思ってたところ。 「あ、なまえと仁王」 「よっブンちゃん」 「やっほーブン太」 「何してんの?」 「さっきまで図書室でシてたんだけど、ゴムなくてハメてないから、これから仁王ん家でヤんの」 「いいなー混ぜろ」 「私はいいよ、久々の3Pじゃん」 「んまぁ、いいぜよ」 「よっしゃ」 最近抜いてねーからなーヤバそー、と丸井ブン太。ブン太も、仁王と同じ様な感じ。ブン太とは、部室で何回も。私、仮にもマネージャーなのに。 夕日が綺麗に沈んでから。はじまる。 支 え る こ と とは 簡単ではない。 ← top → |