青峰とヤキモチ


「名前、ヤキモチか?」

「は?ちがうわ!」

「(ニヤニヤ)」

「赤司くんうざい」

「そんなに褒められたら照れちゃうな」

「誰かこの人を。」



青峰が学科の女の子と話しかけられてるのを遠くから見ながら、バニラシェイクを啜る@学食。ずー。あ、これ、テツくんのだったの? ごめん。言ってよ。




「二人とも可愛いですね」

「ね、ふわふわしてて。」

「桃井と名前とは、違うタイプだな」

「ですね。」




うん、かわいい。むしろ、青峰そこ代われ。わたしが喋りたいわ。




そりゃ、彼氏と知らない女の子が話してるのみて、イイ気になる彼女なんていないとおもう。てか、別に、ただ話してるの見ても、特別に嫌だとは思わないし、ゼミとか何かの授業のことで話してるのかもしれない。………知らねーよ。だって、学科ちがうし。


ちなみに、
わたしと赤司くんとミドリンとムッくんが同じで、
黄瀬っちとアホ峰とテツくんが一緒。
さつきちはひとり。(…友達は、まあまあいるらしい。)





でもなー、どんな子と話してるのかなぁとか気になって、見てるんですよねー今。


「それはヤキモチですよ」

「テツくん…」

「黒ちん、まいう棒いるー?」

「いえ、お腹いっぱいなんでいいです。」

「了解ー」

「お腹いっぱい、略しておっぱい」

「ねぇ、赤司くん、今日おかしいよ。どしたの、」

「通常運転だ」

「赤ちんおもしろーい」

「どうでもいいや」



「じゃあ、」


「なに」





「告白されてたら?」





「えっ」




「(動揺してるな…)」
「(動揺してますね)」





「されないでしょ」


「「そっち?!」」




「嫉妬くらいしてほしいと思いますよ」

「え、そうなの?」

「そりゃ、彼女に放っておかれるのは嫌でしょう」

「放っておいてるわけじゃ…」

「ヤキモチを焼かれるってことは、独り占めしたいってことだろ。だから、彼女からそんな風に思われたら嬉しいはずだ。もちろん、もし、僕に群がる女がいたら、ヤキモチ焼いてくれるんだろ?」

「赤司くんうるさいです」

「右に同じく」




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