「あれ?授業は?」

青峰が帰ってきた。


「いや。大丈夫か?」

「んー、なんとか。薬飲んだし。今月はなんかひどい」

「ふーん。あ、はい」

「わ、あったかい!落ち着くー」

「ココアだろ?」

「うんありがと」


わたしの寝転がってるベッドの横に立って、飲み物を渡してくれた。飲むとでも思ったのか。寝てるわ。まあいいや、起き上がるのだるいし、今は、暖まるために使わせてもらおう。



すりすり。布団に隠れたお腹の辺りを擦ってくれてるらしい。




「いてえの?」

「毎回痛いって言ってるでしょ」

「女はめんどくせーな」

「まぁね」

「ふーん」

「てか、」

「?」

「おっぱい触ってんじゃねーよコラ」

「ゴフッ」

「もう、バカ……う、わっ!やめろっ!なんで入ってくんの!」

「……しょっ…と」

「せまい!!」

「いつもと同じだろーが。ダブルだし、大丈夫だ」

「もう…」

「お前、あったけーな」

「青峰は冷たい」

「ワリィワリィ」



ぬくぬくとしていた布団に侵入してきたアホ峰が、ぎゅうって抱き締めてくれて、くそ、なんだよもう。好き。


「ねーエロ峰」

「んあ?」

「好きだよ、アホ峰」

「あー?聞こえねぇなぁ」


体を捩らせて、顔を見てそう言ってから、胸に頭を押し付けた。だって、恥ずかしい。





「好き、大輝」

「俺も好きだ」




top



- ナノ -