青峰と生理

「てか、経済学のレポートって、来週の授業で提出だよな?」

「そうですよ。青峰くんがよく覚えてましたね。青峰くんなのに」

「おいテツ、なめんじゃねぇ」

「どうせ名前さんに手伝ってもらってるんですよね」

「まあな」

「誇らしげに言うことじゃないです。あれ、そういえば、名前さん、今日見てないですね。いつも見かけるとこで見かけなかったです」

「家はいっしょに出たぜー。さつきと一緒だったんじゃねぇの?」

「いえ、桃井さんが一人で歩いていました。」

「アイツ、さつき以外の友達いたんだな…」

「名前っちなら、"頭痛いお腹痛いイライラするムカつくしんどい私を殺してくれつらい黄瀬消えろうざい青峰エロい変態青峰おい黄瀬ぶん殴るぞ"って言ってたんで、危ないと思って帰したっスよ!」

「生理だな」

「女の子の日ですね」

「いや、俺の存在感無視なんスね」

「てか、黄瀬。てめぇ、アイツのことひとりで帰したのか?」

「やっぱり送ってったほうがよかったですか?」

「いや、いらねぇ……けど」

「けど??」

「ただ、街中で誰か死亡者が出るかもしれん。こりゃやべぇな」

「ええ!?そんな名前っち、生理痛でそんな荒れるんスか?!こわい!」

「一応メールでもしとくかな」

「優しいですね、青峰くん」

「だろ〜?」

「なに、晩ごはんのリクエストしてるんですか」

「まちがえた」

「まちがえたじゃないです」

「青峰っちひでー」

「うるせぇ!黄瀬!」

「当たりつよ…」

「あ、返信来た。はえーな」

「……"晩ごはんのリクエスト送ろうとしたよね。クソ峰め。今日はごめん、作らない。なんか買ってきて"……青峰っち、ご飯を作ってあげましょう」

「リクエスト送ろうとしたのバレてますね。さすが名前さん」

「だろ?てか、俺が前作ったら、クソまずかった。俺が食えなかった」

「酷いです、さすがクソ峰くん」

「雑炊でも作ってあげたほうがいいっスよ!」

「どうやって作んだよ」

「クック●ッド見ながらです」

「お前も作れねぇんじゃねぇか」





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