「っはあっはあ………なんだよ!なんで、俺一人と五人になってんだよ!!」

「赤司くんにヘッドハンティングされました」

「右に同じく」

「まあ、そんなこともしたかな」

「意味わかんねぇ……ハァ…。お前ら5人なんて、……相手、出来るかよ…っ」

「大輝。衰えたのか?」

「峰ちん弱くなったのー?」

「最強は青峰……は、間違いか?」

「やってやろーじゃねぇか……っ!」




もちろん、手を抜いた程度、遊びでやっているのは分かるけど、さすがに遊びでも5人相手は疲れるらしい。青峰は一度ヒジを痛めているため、みんなそんな負担がかかるようなプレーはしない。



やれやれーいけいけー!と、人数の多い方を応援するわたし。さつきちゃんは、やっぱり楽しそう、と呟く。






わたしも、今の青峰は楽しそうで、子どもみたい。彼は強い。トリッキーな動き、予想だに出来ないプレーはわたしの目を奪う。好きだなぁ。心の底からそう思う。





いつもは暴言吐いたり、口喧嘩吹っ掛けたり、そんなことばっか。なんでわたしのこと好きなのかもよく知らない。けど、好きって言われるし、わたしのこと、結構好きなんだろうなぁ。





体を求められるのは嬉しい。愛されている気がして、嬉しい。純粋にそう思う、けど、たまには、二人でソファーに座ってDVD観ながらゆっくりするとか、ただ、たまには、わたしの膝枕を求めたり、キスしてくれって頼んできたりする甘えん坊な大輝が見たかったりもするんだよ。



エッチばっかしてると、大輝のことは感じるけど、割りと、結構バックでしたがるし、顔はあんまり見れない。もちろん、対面することもある。けど、どんな顔でわたしのこと見てるのかも、正直、気持ちよすぎて見れたもんじゃない。余裕がない。だから、たまには、って思って。



まあ、そこらへんまでは、赤司くんたちには言えないけど。


もちろん大輝にも。



だから、今日は、つかれたぁ〜と言ってわたしに、甘えてくれればいいなぁって思いながら、かっこいいなぁって大輝のこと見てる。




top



- ナノ -