「美矢ちゃん」
「はい」
「デートしたよ」
「!?」
「わっ!コーヒーこぼさないでね!」
「いや、そんなん、びっくりするから!だれ!??!」
「えっとね、素敵な人」
「何歳?!」
「36?かな?」
「へ〜〜おじ専だったのね〜」
「そんな美矢ちゃんは、「私は外国人専門!」とか言ってたでしょ!」
「何?どうやって出会ったの?」」
「バイト先で!」
「え?バイト先の人?」
「違う違う。スーツがすごく似合っててかっこいいの」
「お客さん!?」
「そう、です」
「やるね〜〜あ!そういえば、友達がスーツ着たイケメンがうちの学生を高級車に乗せるとこ見たとかなんとか言ってたな」
「えっ」
「もしかして」
「...」
「さすがすぎ。」
「ありがとうございます?なのかな?」
「何よ〜彼氏なの?」
「えっまだそういうのじゃ、、」
「何したの?」
「ご飯連れてってもらったり、ドライブして、海行ったり、家まで送ってもらったり。」
「いいね〜。しかも、高級車!待って、コンビニでの出会い?どうやって?」
「いつもね、同じタバコ買いに来る人なの。私、そのタバコの番号覚えちゃって。ある日、言われてないのにその番号のタバコ出しちゃって、そこから話し始めたの。」
「なにその可愛い感じの出会い方は」
「可愛いのかな...?」
「いいなーーーイケメンと高級車で、高級ディナーにドライブでしょーーーー最高じゃん」
「もう。言い方悪いよ」
「好きなの?その人のこと」
「...うん」
「恋だね〜〜」
「美矢ちゃんこそどうなのー」
「わたしはいいから!次はどこへデート?」
「次は、写真展行くの。」
「ねえ、オシャレ〜いつ?デート」
「明後日」
「楽しみだね〜おしゃれしなきゃ」
「うん、緊張する」
「顔見たい!」
「写真ないよ〜」
「え〜見たかったなあ」
「ね、美矢ちゃん、次の講義なに?」
「統計学!名前は?」
「社会学。ちょっと遠いから、もう行くね!」
「じゃあ、また来週かな?」
「うん、またね〜!」
「デート楽しんでね〜!」
「ちょっと!声大きいよっ!」


「(名前、幸せそうだなぁ。恋してるなぁ)」

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