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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -

下ネタありでちょっと下品


「トガタさんに映画があったように私の家には新聞紙っていうのがあったんです。ずらっと年代別に並べられた新聞が読みきれないほど 」
「 映画の中でおっさんが気難しそうによく読んでるあれね〜」
「新聞には一面っていう一番大事でかつ注目されそうな出来事が表紙になっていて、後ろには他の出来事とか投書とか詩とか広告とか記者のコラムとかが載っているんです」
「最初に一番の盛り上がりを持ってくるという出オチ感、クソB級映画っぽい」
「新聞は一種類じゃくて、例えば“すぽーつ新聞”というものだったら広告にエッチなお姉さんの写真とかあるんですよ。こうやっておっぱいを寄せた写真とか」
「おいろけシーンも大事だよね〜」
「でも全部燃やされちゃいました。家を少し留守にしてる間に新聞は家と一緒に灰になってました。新聞の残骸がひゅうひゅうと風に吹かれて飛んで行っちゃって掴めもしない。流石に私、ちょっぴり泣いちゃいましたよ 」
「私が映画監督だったら崩れ落ちて大泣きって指示をいれる」
「だから自分で新聞作ってやろうって思って、新聞を頭の中で作ってるんです。新聞はほぼ毎日配られるものだったらしいから毎日毎日刷っては頭の中に一つ、また一つと溜め込んでるんです」
「ふぅ〜ん、...五日前の一面は?」
「三つに裂けた枝毛 見つかる 」
「しょうもなっ!でっ!昨日は!?」
「人差し指のささくれ 食す 」
「クソしょうもなっ!!」
「...でもね昨日は“号外”ってやつが初めて発行されたんですよ。作り出してから初めて人に...トガタさんに出会ったから」
「ほぉ〜ん、んでその一面は?」
「自慰の現場 目撃 」
「クソじゃん」
「写真もばっちり一面に載ってますよ」
「ファック!」

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ファイアパンチ読んだのでその勢いで雰囲気小説(?)です。
ファイアパンチ、1巻1巻で取り扱ってる内容それぞれで10巻ほど描けそうなくらい濃くて密度がみっちりでまた今度ゆっくり読み直したいなって思いました。先生の無尽蔵な発想力ほんとやばいですね....
そしてトガタがほんと魅力的でした。自分の在り方について苦悶しながら生き方を模索してるキャラって惹きこまれちゃいますね。ブルーピリオドのユカちゃんとか.....
まじでファイアパンチのキャラみんな現パロで幸せになって、同じ高校通って帰りに映画観てマクドでダベって時間を潰す生活送って、、、