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最近とってもつまらない。

「ビームはデンジくんを助けにいって 」
「よっしゃあ!! わかりました!」

マキマ様の口から出てきたオトコの名前、それにわたしはむっとする。

「プリンシ 」
「はい、マキマ様 」
「ドイツは色んな悪魔を飼っているからーーーーーーどうなってもデンジくんだけはどうにか助け出して」
「お任せください 」

また、またあのオトコの名前だ。おもしろくない。とってもとってもとーってもおもしろくない!と足元に転がってるサンタのおじさんからのプレゼントをけりとばす。壁にゴンッ!と当たりはね返ったお人形のくびがまたわたしのところに来ていらいらする。

「スロン、」
「はいっ!マキマさま!」

もう一度けりとばそうと足をあげるとマキマ様に呼ばれ足を地面にもどす。マキマさまはこっちを見ていて、ああ今日もうつくしいなぁ、きれいだな、わたしを見てくれてしあわせだなぁとむねがあたたかくてほくほくとする。

「スロンもデンジくんを助けにいってあげて 」
「!!わたしはいきません!」
「...スロン?」
「だってマキマさま最近そのオトコばっかり......」

ほくほくしてた心がそのオトコの名前でまたいらいらとしだす。前までは、そのレンジだかゲンジだか知らないオトコが来るまではマキマさまはもっとわたしを見てくれてた。よく頭をなでなでしてくれたしお話もしれくれた。でも最近は、シンジとかいうオトコのせいで忙しくなってしてくれなくなった。ずっとそいつのこと考えてる。今日もひさびさにマキマさまと会える!と思ったらオンジを助けてってそんなの....

「スロン、」

マキマさまがわたしを見つめている。うつくしい、きれいだ、しあわせだ、と思っているとわたしの顔の横に2つ、頭に2つある耳に音がはしって、ぼとりと耳が1つずつお人形の上に落ちた。ぼたぼたとお人形を染めるわたしのあかいあかい血。

「いい子にできない子は嫌いだよ、スロン 」
「やだ!キライはやだ!」
「じゃあできるよねスロン、ちゃんといい子にできるスロンのことが私は好きだよ。」
「すき?マキマさま、わたしのこと、すき?」
「ちゃんといい子に...デンジくんを助けてくれるなら好き。そうじゃなかったら嫌いになっちゃうな。」

ちかくに来たマキマさまは落ちた耳をひろってわたしに持たせると、わたしの頭に手をのせた。そしてなでなでとなでてくれて、しあわせでいっぱいになる。

「マキマさま!わたしサンジ助けます!いい子だから!助けます!」
「そうだね、スロンはいい子だもんね。それとデンジくんね 」
「デンジクン!デンジクンを助けます!」
「うん、頑張ってねスロン 」

マキマさまに頭をなでなでしてもらったからわたしはがんばれる!いっぱいがんばれる!と手にある耳を握りしめて私はビルのまどからジャンプした。ドシン!と地面がすこしへこんだけどそんなのどうでもいい!よし!まってろ!デンジクン!ぜったいに助ける!


なんだこれって感じですがマキマさん大好きでデンジに嫉妬する魔人が書きたかっただけです。公安の魔人悪魔は天使の名前から来てるという考察を見たのでスローンズから名前を借りました。目で殺す(物理)女マキマさん今日も明日も明後日も明々後日も大好きです。