酔っ払い



※台本SS





「喪子ちゃーん」
「はい、お帰りなさうわ、くっさ! お酒くっさ! 堺さん!? 酔ってますね!」
「いやあ、おかしいなぁ、全然……酔ってないはずなんだけど、あっははは!!」
「完璧へべれけだわ」
「喪子ちゃん、ちょっとぉ〜」
「よっかからないでくださ、うっ……」

(いつものイケメンさプラスうるうるの目にすこしのオッサン臭さが最高にかっこいいたまらん!)

「ちょっとぉ、ねえ、あはははは!」
「(なんかこわい)なんですか……」
「暑いね? 暑くないかなぁ俺すごく暑い、ボーッとする。ん、ごめん、脱ぐねえ」
「いやいや玄関先です、まだ三月です寒いですよ! もうほら、ドア閉めて」バタン
「ごめんね〜なんか俺暑くて、脱ぐねえ」
「はいはいわかりましたから」
「喪子ちゃんは暑くないの?」
「暑くないです(腕をぺたぺた触らないでほしい)」
「うそぉ」
「いやいや……暑くないですから」(くっつかないで! たまらん!)
「…………嘘」
「えっ」
「ここ、こんなに熱いよ、ねえ」

スッと服のすき間から二の腕に触る。

「ちょっ、やだ、触らないでくださ」
「あ……」
「え……?」
「ごめん、勃っちゃった……」
「は……?」
「喪子ちゃん、ごめん、だめだ俺、ごめんね」
「やっ、なに、ひゃっあ……っ」


***

次の日

「頭痛いなぁ……あれぇ、なんで、喪子ちゃんが……」
「(無言で頭をスパーンッと叩く)」
「痛っ! いきなりなにするの!?」
「自分の胸に手を当ててよーく考えてください」






[目次]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -