今日は、音也の育った施設のバザーがある日。
(レンくんとのお仕事は、べったべったにくっついてカップルの如く…というかカップル(仮)の撮影だったので手を繋いだり抱きしめられたり頬にキスされたりと、レンくんファンに消されそうなくらいだった。…とても素晴らしい絵に仕上がりました!…と編集さんが言ってました)
前にお世話になったから、本当は施設のバザーに行きたくて仕方ないんだけど、創立祭で歌う曲をQUARTET★NIGHTに聴かせてから歌詞会議、ダンス会議に、新曲の打ち合わせ、映画のオーディションについてと、オファーがきたドラマの資料受け取り。…あれ、今日中に終わるかな頭いたくなってきたぞうわぁぁぁあ。
「…うん、オッケーだね。ロックではないけど、かなりアップテンポのダンスナンバーにするつもりなの。
オープニング任されたからには次にちゃんと渡さなきゃいけないし」
「今聴いた曲、アレンジして完成?」
「完成は完成だけどちょこちょこ直してくよ。より良くしないとね」
今回のコンセプトは「ちょっと大人の恋愛」だ。
私とQUARTET★NIGHT一人一人とハモったり、歌う。簡単にいえば4人の男が一人の女をとりあう歌である。
とりあえず4人はエロかっこいい、と言われるだろう曲だ。歌う場所、ハモる場所、歌う側が無理なく出せる音域を当たり前だが使っているし、それぞれ歌詞は自分で考えてもらうことにした。(さすがにそこまで私に時間はない)
ダンス会議も終わり、来週から本格的に始めていくことになった。各々案を出してもらいながらなので、衝突は避けられないだろうけど…嶺二になんとかしてもらおう、うん。
♪♪♪♪
「はい、一条です
……わかりました、夜に取りに行くので資料は纏めて龍也のデスクに置いといてください。
…今は14時、かぁ。
うん、まだ大丈夫だね」
貰う予定だった資料がまだ届いておらず夕方以降に届くらしいので事務所に移動、説明を受ける予定だった時間が3時間ほど空白になった。説明は書類に纏めてくれるらしいからそれに甘えて、私は音也の育った施設にタクシーで向かう。
「わ、すごい人」
声が聞こえる。
楽しそうに紡がれる音は人を魅力する。これは、音也の声、春歌の音だ。
「…楽しそう、なんか、いいな」
私の作る曲とは違う。
この子の曲は心から楽しいと思える曲だ。羨ましいと思う半面、事務所には同じような曲を作る作曲家なんていらないとわかっているから、私は私の曲を作り続けるのみである。
「…麗奈」
「え、…………は?」
トキヤの声がしたと思って振り向いたら、そこには色違いの熊の着ぐるみがいた。なんとなく、彼らのイメージカラーだと思うんだけど、気のせいかな、どうかな。
「レディも来てたんだね」
「…レンくん?」
「僕もいますよぉ、麗奈ちゃん」
「那月、楽しいんでしょ」
「はいっ」
「てことは、ピンクは翔ね」
「な、んでわかったんだよ?!」
「青は…真斗、かな?」
「…お見事です」
「トーキヤ、優しいね、音也のために着ぐるみ着たんだ?」
「……これも、仕事ですから」
素直じゃないトキヤに笑ってしまう。友人…仲間思いのトキヤ、よかったね、いい子達に出会えて。
「さぁて、私も参加してこようかな!
みんな、私の後ろで踊ってくれる?どんなのかは、君達に任せるから」
音也の歌が終わって楽しそうな子供達。くまさんだ!と駆けてきた子達、麗奈お姉ちゃんもいる!と笑顔をくれたので、私も返そうと思う。もっと、もっと笑顔になってくれますように。
楽しもう心から
(だ、大丈夫なんですか?)
(ん、シャイニーには許可とったよ)
20130717
レンくんのターンは闇に消えました(←)レンレンほんと苦手…!
これにて音也回は終了です。続いて苦手苦手苦手苦手苦手苦手なレン様回になります。
アニメ終わったから当初考えていたものと先も色々変えちゃうと思うのですが、皆様に楽しんでいただけるよう頑張ります(・ω・*)