100000 | ナノ



目が合って、どちらも逸らさなかったら、それはキスの合図。

「ん・・・」

軽く唇が触れ合うだけのもの。

「んぅ、んっ」

エレンの舌が激しく口内を貪る。私の舌を絡めとり、味わうかのような舌の動きにぞくぞくした。

「んー、んう、ふうっ」

じゅるじゅると唾液がまじりあう音が聴覚を刺激する。だんだんと足が震えて立っていられない。エレンはそのことに気がついているが知らないふりをするようにキスで攻め続けた。

「はあ・・・」

唇が離れると同時、甘い吐息が漏れる。まどろんだ瞳でエレンを見ればこのキスで興奮したのか少し息を荒く、余裕がなさそうな表情。すかさず私を抱き上げた

「きゃ!」

ベッドの上に下ろされる。そのまま跨って下腹部に手を伸ばす。

「ちょ・・エレ、・・・あっ」
「我慢できない」
「だ・・っめえ・・・エレンっ」

感じてるのが気づかれちゃう。下着の上からでも触れれば分かるくらい濡れていて湿っている。指を隙間からいれて、膣内へ挿入させた。

「んうぅうう・・・!」

ぎゅう、とシーツを握る。奥へ飲み込む指は私の良いとこを攻め立て、反応を楽しんでいた。容赦なく攻め立て快楽の波が押し寄せる。爪先がピンと強張り呆気なく果てた。肩で息を整えているとエレンが言う。

「なまえが挿れてくれよ」
「・・・・・・」

私に拒否権などないのだ。おずおずとエレンの上に乗って秘部にあてがう。さっき指でイったばっかりだからどこも敏感になっていて、ゆっくり挿入しないとすぐにイっちゃいそう。

「あああっ!?」

ゆっくり腰を落としていた私のを掴んで一気に奥まで挿れられて思わず甲高い声をあげた。目の前がちかちかとして軽くイッてしまったことが分かるよう少し身体が痙攣している。

「あれ?少しイッた?」
「も・・・っエレ、の、ばか・・・っ」
「ほら腰動かせって」
「や・・・、あ、あっ、ん・・・!」

最初から激しいのはいつものことだけど、今は二回目だしそれがキツい。そのことに気がついたエレンは私をベッドに寝かす正常位に変えてくれた。意地悪だけどたまにだけ、優しいエレン。
ぺろ、と耳を舐める。震える私ににやりと笑う。

「ここ好きだろ」
「んっ・・・すき、じゃな、いも、」
「好きだよな」
「ひぐっ・・・」
「ほら、今きゅって締まった。わかり易いよななまえは」
「っ、ふあ、あ、んん・・・っ」
「・・・はあっ・・・なまえっ」

お互い息を荒くし、エレンは速度を緩めることなく、攻める。

「・・・っくう!」
「ふううう・・っん、んあああああ!」

奥をぐりぐりと突いていたエレンのペニスをお腹に力が入って締め付けると耐えきれずどくどくと精子を吐き出した。赤く膨れあがったクリトリスを愛液で塗りたくり、容赦なく押し潰すと身体が跳ねあがって甲高い嬌声をあげ私は二度目の絶頂を迎えた。呼吸を整えているとエレンは再び律動を開始した。

「エレン・・・?やっ・・・な、んでぇ?」
「もっ、かい・・・」
「わ、たし・・・に、か、いもイっ・・・」
「俺まだ一回だしただけでまだなまえが足りねえんだけど」
「っ、もぉゆる、して・・・っ」

許してくれるはずがないエレンが満足するまでは。それでも止めて、と抗議しようと口を開けたらエレンの唇に阻止されてしまった。容赦ない口づけと律動に私はまた絶頂へと近づいていった。