100000 | ナノ



「エレン・・やだ、やめて」


どうしてこうなったのだろう。訓練が終わったあと、食事に行くはずだったのに急に呼び止められてエレンの部屋へ来た。なんとなく様子がおかしかったのは朝から疑問に感じてはいたけれど、俯かせてた顔をあげたときのエレンの表情があまりにも恐ろしくて逃げるように踵をかえした。手首を乱暴に捕まれてベッドへ力強く叩きつけられ私に跨ってきた。


「いやだっエレン、」
「なまえー・・・」


エレンの息遣いが荒い。つつーと頬を撫で上げられてぞく、と震えた。エレンの手には布が握られており、血の気がひいてく。その布でなにするの?いや。いや。


「むぐっ」


エレンによりその布が口へ押し込まれる。奥へ、奥へ、。飲み込んでしまうんじゃないかってぐらい奥へと突っ込まれた。布が唾液を含んで重い。それに苦しい。エレンはなんでこんなことをするんだろう。エレンの表情が、歪んでいる。私が苦しんで、助けを求めてる姿になんだか興奮しているように見えた。目で訴えることしかできない私は先ほどからふー、ふー、と息を荒くしてエレンを睨みつけた。
じんわりと涙を浮かべ、小さく抵抗する。、がエレンに両手を纏められ、布団へと縫いつけられてしまった。


「暴れると増やすぞ」
「ん、っぐ・・!」


どうしよう。怖い。
私はただただ、エレンの言う通りにするしかなかったのだ。