「なまえちゃんー!」
「んー、・・」
今日は巴衛と鬼切と虎徹がでかけていて、なまえと瑞希の二人で留守番だ。瑞希はそわそわと落ち着きがないのに比べてなまえは一人、雑誌を読んでいた。先ほどから呼ばれる名前に、本人は軽く受け流している。瑞希はつまんない、と言った表情で頬を膨らませた。
「ねえねえなまえちゃん!せっかく邪魔ものがいなくて二人きりなんだからさ!」
「んー、」
ぺらぺらと雑誌をめくる音と気だるそうな返事に瑞希はついに痺れをきらした。雑誌をなまえからとりあげる。
「ちょっと瑞希!」
「だってだって!なまえちゃん本ばっかり読んじゃってさ!つまんないよ!せっかく二人きりなのにー!」
「そんなこと言われたって、なにすればいいのよ」
「ほらきて!」
瑞希が手を広げる。なまえはため息をついてぽふ、と頭や身体を瑞希に預ける。
「重くない?」
「全然!」
背中からもたれてるから体重瑞希にかかってるはずだ。けれど本人は大丈夫そうなのでまあいっか、と思う。
「これのどこが楽しいのよ」
「なまえちゃんにくっつけるし!いい匂いー」
「ひゃ!?」
瑞希が首筋に顔を埋める。そのとき瑞希の髪がふわふわとくすぐったくて思わず声をあげてしまう。ねっとりと舐められ、その場所を甘噛み。ビクリ、と肩が揺れた。
「なまえちゃん可愛い」
「・・っ、やめ、・・」
「どうして?すごく気持ちよさそうなのに」
「ち、が、・・あっ」
自分の口から洩れる甘い声に、慌てて口を塞ぐ。
「知ってるよ」
「・・?」
瑞希の手が太ももを撫で、ゆっくりとスカートの中に移動する。下着の上から芽を弄られ、甘い痺れがなまえを襲った。何度も弄られればじゅわりと蜜が下着を濡らす。瑞希は下着ごと膣内へと指を挿入させた。ごわごわとした布の感触が気持ち悪い。指を動かしていけばなまえは可愛らしい声で喘ぐ。
「ここを同時に攻められるのが好きなんだよね」
「や、だ、瑞希・・っ」
右手は膣内を犯し、左手はもうすでにぷっくりと膨れ上がった乳首を弄る。瑞希は笑みを浮かべてピン、と指で弾いた。
「ひゃうっ」
「首筋舐められただけでこんなにかたくしちゃって・・淫乱だねなまえちゃんは」
「やだあ、あっ・・みず、っ」
「下着ももうなまえちゃんのでぐしょぐしょだよ。しっかりと僕の指咥え込んじゃってさ」
「ひや、あ、あっ・・瑞、希ぃ・・」
「下着脱がすね」
意味なくなった下着を脱がし、脚を広げさせればなまえは恥ずかしい、と嫌々と首をふった。
「ほら、ちゃんと見てよ。あの鏡になまえちゃんの姿がうつってるよ」
立ちミラーに瑞希に犯されてる姿がうつっている。秘部がまる見えだった。
「なまえちゃんのここピンク色でとても可愛いい」
「や、!」
わざと音をたてるように指を動かされる。膣内を広げて、最奥を突かれて、なまえはもう限界だった。抑えてた膝ががくがくと震えるのを見て、瑞希は笑う。
「もうイきそうなの?仕方ないなあ」
「みず、き・・もうっ・・」
いままで突かれてたもっと奥を攻められて、指をまげられる。
「ひゃあ!あ、あああっ!」
いままでにない甘い声をあげてなまえは達した。息を乱してぐったりと瑞希にもたれかかる。
「なまえちゃん」
「ん・・」
優しいキス。
「私ばっかり、なんか、ごめんね・・」
「なまえちゃんの声聞いてたら僕もイっちゃった」
いつのまにか息を荒くしてほら、と瑞希に手をひかれてソレに触れれば精液でねっとりとしていた。まだ膨張しており射精を主張している。ゆっくりと上下に扱きはじめれば今度は瑞希が甘い声をあげた。その声に身体がぞくり、と揺れる。なんだか変な気分だ。瑞希もこんな気持ちになったのだろうか。
「なんか・・好きな人の喘ぎ声聞くのって堪らない・・」
「ん・・なまえ、ちゃ、・・っ」
「瑞希、挿れても、いい?」
こくん、と頷くのを合図に腰を沈めた。自分から跨ってするのは初めてかもしれない。自分でいいとこを探し当ててそこばかりを突く。
「ん・・や、っみずき、・・気持ちいっ」
「僕も・・なまえちゃんのナカ、締まって気持ちいい・・」
「腰がとまんないっ・・あ、ああっ・・」
「なまえちゃん・・エロいね・・見てるだけで興奮する・・」
「やあっ、そこ弄らないでえっ・・!」
瑞希の手が膨れたクリトリスに触れる。乳首も同時に責められもう、おかしくなってしまいそうだ。じんじんと疼く痺れになにも考えられなくなりひたすら腰を突く。もう少しでお互い絶頂を迎える頃。なんてタイミングが悪いのか巴衛たちが帰ってきた。こんな姿、見られるわけにはいかない。丁度布団の上にいたし、掛け布団をすぐさまかけた。
「なにしてる」
「巴衛くんおかえり」
瑞希だけ顔をだしてなまえは布団のなか。厚みがある掛け布団でよかったと思った。
「お昼寝だよ。巴衛くんもどう?」
「ふん。お前みたいに暇じゃないからな」
「あははー」
瑞希はなにを思ったのかゆっくりと腰をふりだした。なまえはびくり、と身体を揺らして目を見開いた。声が洩れそうになり慌てて閉じる。逃げようとするが腰を押さえつけられてできなかった。治まってたモノが次第に堅さを取り戻してくる。ばれてしまうのに、と思いながらも自分も腰をふりはじめていたことに気がついた。
巴衛がいるのに。恥ずかしい。けど、止まらない。
びゅるっ
「〜〜〜・・・っ」
熱い精液がナカに放たれたのが分かった。びくびくと痙攣する身体を押さえ込むかのように瑞希の腰にしがみつく。荒い呼吸すら聞こえてしまうんじゃないかって思って。
「ほどほどにしておけよ」
「ん?なんのこと?」
巴衛がでてったのを確認して布団から顔をだす。
「馬鹿瑞希!バレちゃったじゃん!瑞希が動くからー」
「興奮しちゃって。でもなまえちゃんだって良かったでしょ?」
「う・・」
「このまま寝ちゃおっか」
「私は札作らなきゃ、ってちょっと!」
瑞希の腕に抱きしめられて動かない。仕方ない、と観念して瑞希の胸に顔を埋めてすり寄った。瑞希の香りが鼻を掠め、体温が心地よい。うと、うと、と睡魔に襲われかけた頃、鬼切と虎徹の騒がしい声に邪魔されるのだった。