「隊長!自分はルナの救出に行きます!自分に構わず先に!」

 フィンは真剣な眼差しでクリスを見つめた。

「部下を見捨てて逃げるような真似はしないさ」

 クリスも真剣な眼差しでフィンを見る。

 そこにピアーズも真剣な眼差しでやって来た。

「ここで待っててやる!引きずってでもルナを連れて来い!」

「了解!」

 フィンは短く返事をすると、ルナが落ちて言った谷底へ飛び降りた。

 「ルナが落ちた場所だ。その周辺に居ない訳がない」という考えがフィンの頭の中にあったのだ。

 恰好いいシーンを作っていた、クリス・ピアーズ・フィンの3人だが、誰一人として自分たちがルナをダイイング状態にさせたことをわかっていなかった。






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