よりによってなぜ?



「うおぉおおおお!!」

ひとり大興奮しているのはジェイクだ
今日はホワイトデールナに用意するものがようやく
決まったようでひとりウハウハ盛り上がっているのだ


「テレビなんて見てる暇はねぇぜ!」

テレビをブチっと切り
上着とプレゼントを片手にルナの家へ
猛ダッシュだ

そんなことがあるとはルナは
知る由もない



「ルナー!でってこーい!!」


到着をするなり
ピンポンを連打するジェイク
迷惑意外この上ないこの行動に

ズカズカという音とともに
ドアが開かれると

「ルナ!!」


「きゃぁっ!・・・もうジェイクうるさいんですけど」


「ホワイトデーのお返しだ!受け取れ!」

とりあえずうるさいと言わんばかりに
ルナは眉間にしわをよせながら
渡される箱をうけとった

「とりあえずあがりなよ」


「それはこっちのセリフなんですけど?」


来客者であるジェイクがあたかも
自分の家のようにルナをもてなすが

ここは何度も言うようにルナの家だ


「お茶入れるからそこに座って」


「普通まずプレゼントみるだろ?ん?」


「あけたいのは山々なんだけど、まずはお茶でしょ?」


そうルナは箱を机におき
キッチンへと向かう、自分がプレゼントしたものより
お茶出しを優先するルナが面白くないのだ


「はい、お茶」


「りんごは?」


「今日くるとは知らなかったから買ってきてないよ」


「それじゃ等価交換にならないだろ?」


何を言うんだコイツは・・・とそう思うルナは
首を軽くふり呆れている


「大体、バレンタインのお返しでしょ??」


「あぁ、そうだ」


「それで等価交換成り立ってるじゃない」


「ッチ・・・」


「あ、今舌打ちしたでしょ!」


「してねぇよ」


リンゴがないことに残念がるジェイク
だけどルナの言うとおりバレンタインのお返しをするために
プレゼントを用意したのだ

「とりあえず開けてみろ!」


「そうだね、なんだろうな〜」

鼻歌を歌いながらリボンをほどいていくルナ
ジェイクはその様子に微笑みながら
ルナの反応を期待していた

ルナが満足すること間違いなしと
買ったプレゼントだ


「・・・なにこれ」


「メイド服だ!フリフリが好きだと言ってたろ?」


「だからってなんでメイド服なのよー!!!」


外で着れないじゃないかと散々文句を言われ
ジェイクは的はずれなプレゼントに

「おかしいな、そんなはずは」と納得がいってない様子だ
プレゼントをくれるのはすごく嬉しいのだが
メイド服はないだろうと


「むぅ・・・せっかくのプレゼントだけど・・・これは」


「じゃぁ、夜のお楽しみで着るか」


「ばっ!馬鹿言わないでよ!!!なんでこんなもの私が」


「似合うと思うんだがなぁ〜一度メイドプr・・・」


「それ以上言ったらこの包丁で切り刻むからね?」


ニコリと笑いながらどこから取り出してきたか
わからない包丁を突き上げ笑っている


「はぁ・・・最悪なホワイトデーだわ・・・」


「俺がお前を激しく夜のおt・・・・」


「ん?何か言ったかしら」


包丁を再びジェイクに向ければ
ジェイクはおとなしくなり、デパートにてルナのお洋服を
たくさん買わされたとか・・・


---END---





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