運命の時



「ルナ!!!バレンタインのお返しだ!!」


バァンっと恋人であるルナの部屋の扉を開けるニコライ
テレビをぼーっとみていたルナは突然の騒音と
ニコライの登場に体ごと飛び上がっていた


「な、ニコライ!びっくりするじゃない!」


「ハハッ、サプライズだから当然だろ?」


「もー」


ズカズカと笑いながら入って来るニコライに
ルナは面白くないのかムスっとしている


「可愛い顔が台無しだぞ?まぁ怒っても可愛いなっ」


「ニコライったら・・・」


ニコライには散々可愛がられているルナは
照れくささが交じりムスっとしながらも
ほんのりと頬は赤い


「これ、お返しだ」


「ん?・・・いいの?」


バレンタインでもらったチョコのお礼だといって
小さな箱を受け取る


「・・・え?これって・・・」


「見てのとおりだ」


小さな箱を開けると
そこにはキラキラと光るダイヤモンドの指輪だった


「うそ・・・指輪?こんな高いものもらってもいいの?」


「それには条件がある」


「条件?」


人差し指を立てながらニコライは
ルナの視線を合わせるべくルナの前にしゃがみこむ


「俺と・・・結婚してくれ」


そう、この指輪はお返しでもそうだが
結婚するための指輪だった


そんなプロポーズにルナは
ポロポロと涙を流し
じきにしゃくりあげてしまう


「うっ・・・・うっ・・・ひっく」


「な、泣くな・・・泣かれるのが一番弱いんだ」


ニコライはおどおどしながら
ルナの背中をさすってやると

しばらくしてルナは、泣き止み
ニコライに抱きついて


「私も・・・ニコライのお嫁さんになりたい」


「あぁ、俺の嫁さんになってくれ」


そっとルナの背中に腕を回して
ギュっとして
すぐにルナを引き離すと


「指輪・・・はめようか」


「うん」


スッっと指輪をとりだし
ルナの薬指にその指輪をはめこめば


「似合ってるぞルナ」


「綺麗・・・・ありがとうニコライ」


キラキラと輝く指輪を天井に向けて
見とれているルナ

ニコライはその様子に
口元が緩んでいた


「ありがとう・・・ニコライ」




---END---





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