マシュマロ



「うまくいかないっ」


マシュマロ作りをはじめて
もう何時間立つだろうか思うようにマシュマロができず
思い悩んでいるピアーズ


「何がいけないんだ!」

ガチャンっとボウルにミキサー
を叩きつける

するとクチャンと白い液が飛び散り
余計腹が立つピアーズ


「ゼラチンを水でふやかす!」

もう一度1から作ることにして
残り少なくなったゼラチンの粉を全部ボウルにいれる

もうすでにここが問題なのである
量を図っていないのが問題だ


「これで失敗したんだ・・・何g必要なんだ?!15gだな!」


本をみて測りで測りなおし15gきっちりなったとことで


「水は150cc・・・あぁいれすぎた!減らして減らして」


計量カップに水を少しずつ減らし150ccにして

「パウダーパウダー・・・これぐらいか?・・・そうかこれいれなかったから固まっちゃうわけだな、OKOK」


ゼラチンをふやかし
ふやけるのをただボーっと眺めているピアーズ


「うっし、砂糖120gを加えて湯せんで煮詰めるんだな、OKOK」


今のところ順調にいっていることに
ピアーズは満足そうに笑顔になる


「煮詰まったら・・・ほぉ、万能こし器で通すんだな・・・おぉすごいすごい」


「こしたら熱いままでツンツンに泡立てた卵白2ヶ分・・・あわ立ててねぇ!」


あわててボウルに卵白をあわ立てるピアーズ
これぐらいでいいかとそのまま流し込み

「バニラエッセンス・・・1滴でいいのか?いいのか?」


念のために2滴たらし
ミキサーでかき混ぜ始める

「なにごとも素早く・・・だなっ・・・お菓子なんてつくったことがない!」


冷めないように素早くバットにコーンスターチを盛はじめ
たまごをつかってヘコみをつくっていく


「めんどくさーーーーい!」


そう叫びながらももくもくと素早く
凹みを作ってタネを流し込む


「うらーーーーー」


少し飛び散ってもおかまいなしに
大雑把に流し込んでいく


「冷蔵庫で2、3時間・・・おぉう・・・出来上がりは9時頃ってことか」


なんとかマシュマロが出来上がると思うと
ピアーズは嬉しくて皿洗いも片付けもすべて順調にことが運んだ


「出来上がったら箱につめて、明日ルナにお返ししないとな」


プレゼント用に箱を開け準備をしていく
残り1時間といったところでピアーズはお風呂へと入る


「はぁ・・・うまく仕上がってるといいなぁ」


お風呂にはいりながらもピアーズはマシュマロで頭がいっぱいだ
お風呂からあがると残り時間30分だ


「テレビでもみようか・・・」


テレビをつけて30分見続けてタイマーがなる
ソファからすかさずダッシュで冷蔵庫に向かい
冷蔵庫を開ける


「できた!!やったぞーーー!!!!」


完成したマシュマロを取り出し
天高くかかげて箱に詰め込もうとする


「いや・・・まて味見」


一つ取り出し口にいれると
お店で売ってるような美味しさとまではいかないが
なかなか美味しく仕上がっている


「うまぁあああああ!これはいける!」


ルンルンとまるで女の子のようなピアーズは
マシュマロを箱につめていく


「明日が待ち遠しいな、喜んでくれるといいが」


箱をとじリボンを巻いていく
綺麗にラッピングをほどこし冷蔵庫へしまう


「よし、明日に備えて寝るぞ」


そのままピアーズはベッドへと向かい
明日に備えて寝ることにした


ーーーー


翌朝



「朝10時な・・・うんうん、楽しみだな」


起きたのは朝の8時ごろ
ピアーズは服を着て朝食をとり冷蔵庫からマシュマロをとりだし
9時半になるまでにらめっこをしていた

9時半に家をでて
待ち合わせをしていた公園へ先に到着するピアーズ


そして約束の10時


「あ、ピアーズ」


「あぁ、ルナ」


すると可愛らしくワンピースをみたルナを見れば
ピアーズはついつい嬉しくなり微笑む


「どんな服着ても可愛いなルナは」


「え?やだぁーピアーズ」


照れくさそうにするルナが可愛くて
ルナのほっぺにキスをすると
頬を赤く染めて上目で見つめるルナ
にピアーズは胸がたかなっている


「ホワイトデー・・・だろ?ほら頑張って作ったんだ」


可愛くラッピングをした箱をルナに差し出せば
ルナはさらに満面な笑顔でそれを受け取る


「ほんと?!作ったの?!うれしい!」


「あぁ、頑張って作った味も・・・おいしかった!」


「開けても・・・いい?」


「どうぞどうぞ」


シュルリとリボンを解き
箱をあければマシュマロが5つ入っており
ルナはすぐにピアーズへ顔をむける


「マシュマロ作ったの?!すごいねー!」


「食べてみて」


何もかも喜んでくれるルナ
そんなルナが可愛くて食べるように指示をすると

一口パクリとたべれば
ルナはまた笑顔を浮かべる



「ん〜〜〜おいひぃ!!!」


「本当か?!」


「ありがとう!大好き!!!」


ガバっとピアーズに抱きつき
ピアーズはルナをきつく抱きしめ返してやる





「素敵なホワイトデーだよー」



「また作ってやるからなっ」



---END---





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -