#その少女、接近禁止?




「アルタイルのエッチ!!!!」

バチィン!

「っ?!す、すまない・・・!」


マシャフにはルナの怒声とビンタしたであろう渇いた音が
鳴り響く


そこには着替えの途中なのか
服を慌てて体を隠すように抱きかかえ
尻もちをついたアルタイルを睨むルナの姿があった


「で・・・・でていって!!!」


「いだっ!」


尻もち着いたまま動こうとしない
アルタイルに近くにあった櫛を投げ飛ばし
慌ててその場から去るアルタイル


(・・・・小さかったな・・・)


アルタイルはそんなことを思いながら
口元を緩ませていると


「油断も隙もあったものじゃないな、アルタイルよ」

「・・・大導師」


そこに現れたのはムアリム大導師だった
ルナ同様にアルタイルを睨み、深いため息をつくと


「これからしばらくルナとの接触を禁ずる。お前は少しエルサレムへ行き暗殺任務へと向かえ」


「こ、これは別にわざとでは・・・」


「やかましい、命令だ、さっさと向かえ!愚か者!」


さっさと支度してエルサレムへ行けと怒鳴られ
しぶしぶ向かう準備をするアルタイル


そのころルナは



「…絶対見られたよ・・・」


自分の胸に手をあて

「・・・・はぁ、どうしたら大きく」


再び溜息をつき
服を着替えていく


「好きな人に揉まれたら大きくなるって言ってたけど・・・いやいやいやいや」

アルタイルに触れられるのを脳裏に浮かべたのか
顔を赤らめ、首を大きくブンブンと横へ振る


コンコン


「はーい」


悶絶していると
ノックされその扉をあければ

「おじさま・・・」



「ルナよ・・・大丈夫であったか?」


「え・・えぇ、別に大した・・・」


「大したことであろう??着替えを覗かれて平気な女子はおらんぞ」


そこには心配そうな顔をして
ルナを見つめるムアリム大導師であった

大声をあげたせいで
聞きつけたんだろうと察知したルナ


「ア、アルタイルは?」


「今からエルサレムへ任務に発たせたところじゃ」


「え・・えぇ??」


少々困惑気味のルナに
ムアリムは言葉を続ける


「大事な孫娘の体を見た罰じゃ、しばらく接近禁止命令を出したからもう安全だぞ」


「え・・お、おじさまいくらなんでも・・・」


そういってムアリムは部屋を後にした
取り残されたルナはただ宙を掴むように腕をのばしたままだった



「アルタイル・・・」


しばらく会えないと思うと少し寂しいのか
ぽつりと名前をつぶやき、寝床にうつ伏せに寝転がった




---END---








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