不意打ちのキス
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「ルナ・・・少しいいか?」


ここはエルサレム支部マリクに呼ばれ
となりまでくると

「アルタイルに一つ情報を教えそびれた・・・これを届けにいってくれ」


「了解、マリク兄さん、私頑張るよ」

手紙を受け取り
アルタイルのいるであろう場所へ足を運ぶ


「・・・白いローブ・・・白いローブ・・・」


屋根の上から見下ろし
白いローブを見つけ出す


「進学者たちと似ているからなぁ・・・」


なかなか見つけれないでいると

「どうした、こんなところで」


「ふぉおっ」


「ルナっ!!」


突如背後から声をかけられ
驚いた瞬間に足を踏み外し危うく落ちるところを
腕を掴まれなんとか落ずにすんだ


「アルタイル」


「マリクのところにいたのでは」


「それが情報伝えそびれたって。。。これがその情報」


すっと手紙を渡すと
その場でアルタイルは手紙を読む


「どうりで合点が合わないと思った」

ため息をつき
フードの上から頭をかきはじめ


「戻ろうとしてたところに、ルナがいて驚いたぞ」


「少しは役にたてた?」


「ルナにしては上出来だ」


頭をなでられ上機嫌になるルナ
アルタイルはその様子に安堵する


「私でもやればできるんだし!」


「頼もしいな。とりあえず情報を入手次第支部へ顔出す」


「待ってる」


ルナに背をむけアルタイルは
走り出した



「頑張って・・・」



「あ・・・・ルナ」


「おろ?」


ふと立ち止まりアルタイルは
ルナのところへ戻ってきたや否や


━━━━ッチュ


「は・・・わっ・・・・」


「ゆでダコみたいだぞ?」


急に唇を奪われ
顔を真っ赤にしながら口をパクパクさせるルナに
フっと笑って頭をなでる


「じゃぁ、行ってくる」


「う・・・うん。いってらっしゃ・・・い」



キスをされた唇を指で触れながら
余韻に浸るルナ


「・・・・キス・・・されちゃった・・・」


しばらくしてから
支部へ帰宅



「無事に会えたのか?」


「え・・・う、うん」


「どうした?様子がへんだぞ?」


「そ。。。そう?」


明らかに挙動不審なルナに
不審な目をむける

「・・・・アルタイル・・・」



「まさか、アルタイルになにかされたのか?」



「キス・・・された」


その一言を聞いたマリクは
ふつふつと怒りのボルテージがあがっていき


「俺の妹の純潔を・・・・・・許さん、許さん!!!」


「マリク兄さん?!!!!」


持っていた羽ペンをボキっと折り
大声で怒鳴りたおすマリク・・・



「あぁ・・・もうあいつは死んでもいい!」


「あぁ!!扉閉めちゃダメですってばぁ!!」


問答無用!と言いながら
マリクは入口を封鎖する


「・・・・・・いつになったら開くんだ」

開くまでじっと待つアルタイルさんでした


---END---






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