小さな命
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「今日は誰を暗殺するの?」


「いや、今日は予定はない・・・ずっとルナと一緒だ」


「えへへ」


私たちは結婚してもう1年
アルタイルはマスターアサシンで腕前は凄腕ナンバーワン
暗殺の命もなく、今日はのんびりと夫のアルタイルと一緒に過ごせるのは
私にとって幸福である

いつもは、任務で長い間会えなかったりするので
私はとても幸せなのです


「ねぇ、アルタイル」


「なんだ?」


「そろそろ・・・子供がほしいな」


そう、1年たってもまだ子供は授かっていない。
アルタイルとの子供がほしい・・・そう思うのは
私だけじゃないようで、アルタイルも笑顔を見せてくれた


「そうだな、そろそろ息子がほしいな」


「娘でもいいじゃない」


「じゃぁ2人作るか?」


私の頭をなでておでこにチュっとキスをすると
耳元で甘い声で囁いてきた


「アルタイル・・・愛しているわ」

「あぁ、俺もだ・・・今からでも愛し合おう」


そう笑うとアルタイルは私の体を
抱え込みベッドへと運び

何度も何度もキスをし
角度を変えながらどんどん深いモノへと変わっていく


そのままベッドへと沈んでいく



--------------



数日後



「んっ・・・・・うぅっ」



洗濯物を干しているとき私に
いきなりの吐き気を催した・・・


「・・・・これって・・・」


そう、つわり。
お腹に小さな命が授かった証である


あまりの嬉しさに私は笑顔になる
はやくアルタイルが帰ってこないか
待ち遠しくなる


私のお腹にはアルタイルとの子供が
授かった


はやく、伝えたい
そんな想いで伝書鳩をアルタイルのいるエルサレムへと飛ばした
伝書鳩の行き先はアルタイルの同士であるマリクへと渡った



「ようやく・・・子供が・・・」


夕飯を作りながらお腹をさする私
初めての出来事で私はなんだか嬉しくて

「ルナ!・・・・」


「アルタイル?!早かったじゃない・・・」


「マリクから聞いて帰っていけと言われた・・・・妊娠したんだな!!」


任務の最中だというのに、飛んで帰ってくる
アルタイルがとても嬉しくて
私は今日嬉しいこと続きだ


「ルナ・・・愛している」


「ふふっ・・・私も愛しているわ」


チュッチュっとリップ音を立てながら
何度も触れるだけのキスをする

頬に手をやりアルタイルは


「よかった・・・本当によかった」


と何度も私に言う
少し大げさな気もするけれど
命を授かったことに共に喜べるということは

何より幸せの証拠
男の子が生まれるのか女の子なのか
今からすごくワクワクしています



---END---



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