こっち向いて?(2/15)




モヤモヤとした気持ちで目が覚めたルナは

気分転換の為に早く家を出た。










重たいドアを開けると、何故かハンクがいた。


ハンクは朝早く訓練施設へ行くため、こっちに顔を出すのは午後からがほとんどだった。





「何突っ立ってるんだ、入ったらどうだ?」


コーヒーを片手にルナに話しかける


「あっ、はい」



二人きりの部屋に沈黙が続く。





「……………」




その沈黙を破ったのは私だった。




「昨日、どうでした?久々に会えて」



「あぁ、楽しかったな。」



珍しく微笑んでいるハンクを見ると、胸がズキズキして仕方がない。


それを顔に出さない様に振る舞った



「へぇー、いいですね」




「まぁ、男だらけだったがな」




ハンクはニヤニヤしながらまるでルナのことを見透かしているような言葉を発する



私はその目から逃れることができなかった







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