目の前にはいけ好かない男がいた
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「ルナ、あーんしよう?」


友人と二人でパフェをしていて
ただ恋愛について語り合っていた


そこでふいに友人があーんしてと
大きく口を開けて待っている
私はその大きなお口にパフェを運んでいけば
急に目の前が真っ白になった。


「はい、あーん」


「んんぐっ・・・?!」


私は友人の口に運んだはずが
目の前には金髪の髪に青色の目・・・の男性の口に
運んでいるではないか


「ひゃっ?!」


「なんだ貴様は!!!」



ガタンっと大きな音を立てて立ち上がる男と
床に転がる私がいる

目の前にいた友人が男に切り替わっているというのに驚く私と
目の前に急に人が現れ口に何かを食べさせられた事に驚く男


「あ・・・あ・・・・」



「どこから入ってきた!」



「え?・・・さぁ・・・」



いきなりのことで私にも理解できないことなのに
整理がつかないまま男による尋問が続いた


冷静になりお互いで状況整理を続けると
私がここになんらかの現象でトリップまたはワープしてきたこと
現実にそんなことありえるのかわからないが
その方が筋が通るということ

男が言うにはバイオハザードが起きているという
簡単に言えばゾンビだとか、寄生虫だとかそういった
生物災害による被害がこの世界では広がっているらしい


私が居る場所はそんな現象聞いたことがない
世界各国で広がっているなら話題になるはずだ

寄生虫といっても回虫だとかそういう類だろうから
人を操るというような被害はないはずで・・・


「俺はハンクだ」


「わ、わたしはルナです・・・」


「やむを得ない、しばらくは俺がお前の世話をしてやる」



男と二人で生活するのには少し気が引ける
でも、背に腹は変えられない・・・


「はい・・・」


「安心しろ、お前みたいな平たい女と体の関係はもたない」


「そ、それってひどくないですか?!!!」


体の関係・・・確かに見ず知らずの男とは持ちたくはない
だけどこの言い方はないんじゃないの?
なんだかいけ好かない男だ



「フン、スタイルが良くないのは事実だろ」


「いけ好かない奴!」


「言ってろ貧乳」


「セクハラっていうんですよ!貧乳もステータスだ!」


「何を言ってるんだかさっぱりわからん」


とことんイヤな奴だ。。。



「見てなさいよ!絶対ナイスバディになってやんだから!!」


「寝言は寝ていうものだ」


「カッチーン!!!」


そんなこんなで
ハンクと一緒にやってけるのだろうか・・・

「・・・パフェもあるし、ほらあーん」


「ふざけるな」


「はいあーん」


「くどいぞ」





---END---


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