あーんしてダーリン
bookmark



「はい、あーん」



「やめろって・・・こんな場所で」



ここは小さな喫茶店
ピアーズと恋人であるルナ
デートとはいえ、こんな喫茶店で
「はい、あーん」と生クリームがのったスプーンを
ピアーズの口元へと運んでいるルナに

ピアーズは周りの目が気になるのであろう
頬を赤く染め食べるのをためらっている


「いいじゃん、ほら」


はむっ・・・



クイクイと押し付けてくるその
スプーンに乗った生クリームをパクリと食べる

「えへへ〜ピアーズさん可愛い」


「・・・・可愛いだと?」


「ハムスターみたい」


「それはどういう意味だよ」



少し面白くない表情を浮かべるピアーズにたいし
ルナはクスクスと笑っている

「ねぇ、ピアーズさん」


「ん?なんだよ」


「もっかいあーん」


「し、しかたねぇーな・・・」



頬を染めて生クリームを口に運ぶと
ルナはニコニコと微笑み
ピアーズは頬を赤く染める



「これからどこいこっか」



「俺の家でたっぷり可愛がってやるよ」



「ピアーズさんっ///」







---END---


prev|next

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -