やっぱりお前は
bookmark




イチゴオレかカフェオレか・・・
自販機の前で悩む私はルナ・・・。


自販機の前をうろちょろして考える
本当はミルクティーを買いにきたのだが
新しくはいったイチゴオレとカフェオレどっち買おうか
迷い始めたのが10分前のこと・・・


いっそのこと両方買うべきか・・・
いやいやお金がもったいない・・・
そう思うとなかなか選べずにいた


「何しているこんなところで」



「あ・・・ベクター」



うろうろしていると
そこには非番なのかラフな格好でこちらに歩いてくる
ベクターだった。


「小銭でも落としたのか?どんくさいやつだ」


「やかましい!落としたわけじゃない!」


「じゃぁ、なんだお金が足りないっていうオチか?」


「あーもう、なんでベクターはそんなにめんどくさい奴なんだよ!」


本当ベクターと会うとロクなことはない
いつもこうしてからかってくる
ケラケラ笑うベクターが憎くてたまらない
そこの自販機を持ち上げて投げつけてやろうかと思う程


「ルナ、やかましいぞ」


「がるるるーーー」


「犬か貴様は」


あぁ、もう。。。さっさと買って
自室に戻るべきだったわ・・・新しいのに手を出したくなるのは
私の悪い癖なのだろうか・・・


「んで、ルナはここで何してるんだ」


「え・・・あんたに関係ないでしょ!」


「聞いてるだけじゃねぇかよ」


なんでここで何しているかを気になるのかが
私にとってわけがわからず
いつもなら「お前が何してようが俺にはしったことか」と
そんなベクターが何故今日は気になるのだろうか?


「ジュースを買おうとしてただけ!」


「ジュース?んなもんどれも同じだろ」


「はぁ?カフェオレとイチゴオレ全然違うんですけど?」


「ジュースはジュースだ、大体甘いもんばっか飲んでるから太るんだ」


「余計なお世話ですよーだ!!!」


女に対して言うことなの?本当デリカシーのない男
だから私はベクターが嫌い
余計なことをズカズカ言うし、からかうし
こうやって嫌味しか言わない


「それじゃ誰も嫁にはもらってくれないな」


「そんなことないもん!ハンクはもらってやるって言ってくれたもん!」


「・・・・やはり本気だったか」


「・・・は?」


急にベクターが真剣な表情を浮かべなにやら
悩んでいる

本気?なにが・・・?


「もういい、ルナは俺がいただく」


「は?は?え?意味わかんないんですけど?!」


「いいから俺の女になりやがれ」


「はぁ?!」


何を血迷ったんだろうか?急にベクターの態度が急変
さっきまであんなに嫌味言っていたのになんなの?
全く意味がわからない



「ちょっちょ・・・は?」


「マスターにルナは譲りたくない」


「いやいやいや、ベクターくん意味わかんないからね?ね?落ち着こうよ」


「落ち着いている」



いや、どう考えたっておかしい
この展開はおかしすぎる



「じゃぁ聞く」



「はいなんでしょう・・・」



なんで急に私敬語になっちゃったんだ?



「マスターと俺どっちがいい」



「え?・・・うーんどっちもと言ったら?」



「それじゃ困る、お前の彼氏にするなら俺がいいかマスターがいいか決めてくれ」



・・・・あぁ、そういうことだったの



ええええええええええ?!!


いやいやいや、私普通にジュース買いに・・・
なにこの展開・・・


「うーん・・・急に言われてもなぁ、、少し考えていい?」



「俺と付き合うんだな、よろしくな」



「ねぇ、人の話聞いてた?ベクターくん」



「いちごオレもカフェオレも買ってやろう」



ダメだこりゃ・・・
でも、なんだかんだ私もベクターのことが好きだから・・・




「そしてどんどん太っていけ」



やっぱ嫌いだーーー!!!!




END







prev|next

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -