never say die!!!
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激しい激戦区・・・ゾンビを駆除しながら
サンプルを入手する・・・ただそれだけの任務

簡単ではない、相手は歩く屍人
そして感染者・・・


噛み付いたり引っ掻いたりして
生存者にカスリ傷を負わせれば、簡単にお友達が作れる・・・


そんな危ない任務に私はついた・・・
感染者に襲われることはなかったが・・・


ゾンビに足を掴まれ、どかした瞬間
バランスを崩し窓ガラスに当たりそのまま落下・・・

落下した場所が運悪くパイプが立っていたため
腹部を簡単に貫通してしまった


意識が朦朧とする中
一つの無線がはいる

”目標は達成した、各自集合場所へ迎え”


「・・・・私はもう帰れないのに・・・・」


そう、諦めていた
隊士は動けなくなったらもう使い物にはならない
残念だけど私の人生はここでピリオドというわけ・・・


それぞれ応答があり、ルナは一筋の涙が流れた

「あぁ・・・結局思い伝えれなかったなぁ・・・」

片思いなんだけど、どうせ死ぬなら
思いを告げたかった・・・

そう思うなら皆が聞いていようと
言うべきなんだろうけど・・・



”他に生存する者はいないか?”

そう思っていたら思い人でもありリーダーからの無線であった
今は生きているけど意識は朦朧、いずれ死にゆく自分は
無線に応答するだけ無駄・・・


”どうやら、ルナは死んでしまったか?”

すると、同じ仲間が無線を取る
まだ死んでもいないのに聞きたくない言葉だ
苦笑いしかできず、無線をとることにした


「まだ・・・死んでないわ・・・でも・・・時間の問題ね・・・」


血はどんどん止まることを知らない・・・
痛みもだんだんなくなってきた

”ルナ今どこにいる”

神様・・・どうか・・・
いっそのこと・・・


”ルナ!聞こえてるのか?!”

そう声を荒げないでよ・・・リーダー・・・
もう・・・


無線越しでしか会話ができない最後なんて・・・


「望んで・・・・ないのに・・・」


”リーダーいまルナの行方を探知できました、ラクーンカフェの路地裏にいるようです”


”待ってろ!今迎えに行く!”


「戦場に取り残された人間は・・・平気でおいていくのに・・・どうしちゃったの・・・リーダー・・・」


無線をとろうにも力が入らない
そして眠い・・・


ガシャガシャと何か走ってる音が聞こえてくる


「もう・・・死ぬ・・・・んだか・・・ら」


「死ぬなんていうな!!!!」


今までひとりごとだったのに
急に返事が返ってきた

声のするほうへ首をうごかせば
見覚えのある格好の人だった・・・
否、ハンクだった・・・


「リー・・・「しゃべるな、今運んでやる」

パイプが刺さったまま
私をかつぎこむ


「ゾンビ・・・が・・・」


「仲間がいる・・・安心しろ」


ふと周りを見ると
仲間が3人いた・・・次々と襲いかかるゾンビたちを
ハンドガンやショットガンなどで蹴散らしていく


無事ヘリコプターに乗り込み
アンブレラへと帰還した


当然すぐに医務室へと運ばれ
目が覚めれば病室。



「しばらくは動けないなぁ・・・いたた」


「ルナ・・・すまなかったな」


「リーダーは別に・・・私が自分で足を踏み外しちゃっただけですよ」


心配そうにこちらを見るリーダー
自分のミスで周りをも犠牲にしてしまった

「もう・・・この部隊から足を洗え」


「え・・・なんで急に!やっぱ・・・使えないですもんね・・・」


「いや・・・もうお前が死ぬところなど見たくもない・・・」


「え?」


私は夢でもみているの?
リーダーは冷酷な人って・・・

「私はお前を失うのが怖い・・・初めはわからなかった、だがいまならわかる」

真剣な眼差しでこちらを
みつめて私に伝えようとしている言葉が

「私はお前を・・・ルナを愛しているからだ」

夢のようで
後悔していた事が、いま現実に・・・


「私も・・・リーダーのこと背中をずっと追っていました」

その言葉を聞いて安心したのか
ベッドの横にある椅子に座りこみ私の手を
リーダーの大きな手が包み込む

「ルナ・・・この部隊から降り、私の帰りを待っていてはくれないか?」


「それって・・・同棲?」


「あぁ・・・」

正直部隊から降りるのは気が乗らないけど
ハンクと居られるのなら・・・


「喜んであなたの帰りを待ちます」



「そうか・・・よかった・・・」


生きていてよかった・・・そう思った瞬間
あの時は死ぬのではないかって怖かった・・・
あのまま目をつむっていたら・・・


そう思うと
今でも怖い・・・


死ぬ・・・という言葉はもう
聞きたくない言葉だね



---END---






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