君を呼び出す口実
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「ベクターしらない?」


「あぁ、風邪だって聞いたが」


待機所にベクターの姿が見られないため
近くにいたルポに聞くと
どうやら、ベクターは風邪を引いて寝ているらしい

そんなベクターのところへ向かうのは
ルナ


トントン


「・・・なんだ」


「ルナだよー」


「入れ」


そうしてルナは中にはいると
ソファーに座ってぐったりしてるベクターにあわてて近寄る


「ベッドで寝てなきゃ駄目でしょー」


ベクターをベッドに運ぼうと肩を貸そうとした瞬間


「ふわぁっ?!」


ドサッ・・・


「すまん・・・動きたくないんだ・・・」


「いや・・・だからって私を押し倒す意味が・・・」


「風邪は人に移すといいんだとよ?」

ソファの上で組み敷かれたルナは
なんとかベクターから抜け出せないか抵抗するも・・・

「んーーーー!やだぁーー!!!」


「風邪で弱っていても男の力には勝てないだろ?」


「風邪うつすなボケー!」


「まだうつしてないだろうが・・・」


ジタバタしても抵抗もむなしく

そして組み敷かれたままのルナに
顔を近づけると

「キ・・・キスなんて!けしかりません!!!」


「なんでだ?」


最終手段とルナは手のひらでベクターの口を押さえてなんとかキスを免れた


「キスというものはですね!恋人同士がするものですよ!」


「じゃぁ俺の女になればいい」


「んぅっ?!んーーーー!!!んーーー!!!」


そういってルナの手をはずし
ルナの唇を奪う

されても尚講義の声をあげるルナ


「まぁ、風邪なんてウソだがな?」

「っはぁ・・・ふぇ?」


ククッとのどを鳴らして笑うベクター
状況がつかめてないルナは情けない声をもらす


「ルナを俺の部屋に呼びつけるうってつけの作戦さ」


「え・・・でもさ、私がくるとは限らないじゃん」


「だから、ルポに話をつけたんだ」


「・・・リーダーも・・・まさか」


「グルだよ」


うっそーー!!!と叫ぶルナに
ケラケラ笑い出すベクター


「こうでもしなきゃ、お前は俺の部屋にははいってこないしな?」


「だって・・・」


「そのくせスペクターやベルトウェイの部屋には行くくせにな」


少し拗ねたように話すベクターに
ルナはブスっと頬を膨らませる


「ベクターが・・・好きだから・・・その・・・恥ずかしくて」


「・・・・お前・・・やっぱ可愛いな」


「ふぇ?!・・・んぅっ」

照れくさく言うルナに
ガバっと抱きつきまた再びキスをする


「ぷはっ・・・はぁ・・・ベクター・・・びっくりしちゃうよ・・・」


「・・・なんでこんなに可愛いんだよ・・・・」


「???」


---END---



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