絶対服従させるには
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「ルナ、リッカーβとウロボロスのデーターをここに送れ」


「はいはーい」

めんどくさそうに手をひらひらさせて
返事をするルナにウェスカーは


「はいは一回でいい」


「はーい」


「伸ばすな」


「はぁい」

「・・・踏み潰されたいのか?」


意地でも「はい、分かりました」なんて言うつもりはない
ルナに対し
ウェスカーは怒りのボルテージをあげていく一方で


「はやくしろ」


「もう送ったよー」


「なんだその貴様の態度は!」


「送ったんだからいいじゃないっすか」


サングラスをメキっと割りたい衝動にかられる
ウェスカーだが、腹を立たせるだけ無駄だと
自分のモニターへと移動する


「・・・貴様、ふざけてるのか?」


「リッカーβ、ウロボロスのデーターっすよね」


「・・・貴様の絵心のないこのゴミをなぜ送る」


「えー上手いじゃないですかー」


「・・・・」


自画自賛をするルナに
ウェスカーは青筋を立てっぱなしでモニターを掴み
液晶が割るのではないかというぐらい
力をこめる


「ウェスカーさんそんなカリカリしてると老けますって」


「貴様はリッカーにでも食いちぎられてしまえばいい!」


「えーどうせならウェスカーさんに踏まれたいです」


「・・・・・・・・余計踏む気にはなれん」


「えー踏んでくださいよー」


相手が喜ぶようなことをするなど
誰がするものかと、ウェスカーは思うのだが
ルナは目を輝かせて「ほらほら」とお尻を突き出している


「・・・・お前はいつからマゾなんだ」


「え?うーん・・・ウェスカーさんだけにマゾなんです」


「・・・・だが、今までの態度が気に食わない!リッカーの餌にしてやる」


そのままルナの首根っこをつかみ
リッカーのいる部屋へと連れ出すと


「いやーいやー!!リッカーはダメぇームリー!」


「暴れるなっ」


ジタバタするルナをよそに
リッカーがうじゃうじゃといるコンテナ内にはいりこめば


シュルル・・・

ともうすでに獲物の声と匂いに反応している
リッカーたちがルナとウェスカーの近くまできている


「ごめんなさいーーーごめんなさいーーーー!!!」


「ほぉ・・・謝る気になったか?」


「うぅ・・・・ウェスカーたんのいじわ「さぁ、リッk「いやぁあああああ」


一度リッカーから自分のほうに引き寄せ
許しを乞うのかと思えばふざけたことをぬかすルナに
腹を立たせもう一度リッカーの方へとルナを出せば
悲鳴をあげてジタバタするルナ



「本当にごめんなさいーー!許してーーー!!!」


「もう二度とふざけた真似をしないな?」


「はい!もうしませんからお許しをーーー!!!」


本気で謝りだし泣き出すルナに
ウェスカーはとなりに下ろして、ルナの頬をつまむ


「なら、さっさとデーターを移すんだ」


「はいぃ」


「それと、もう二度と変な真似ができないようにずっと俺の部屋で過ごしてもらう」


「ひぇえええええっ」


今までウェスカーに散々はむかったことを
後悔するルナ。

これからずっとウェスカーに監視しつづけられると思うと
顔が真っ青になる


許しを乞うが、こればかりは
許しをもらえなかったようだ・・・



---END---


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