嘘に隠された真実U
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「うわ・・・ハンターだいっきらい」


「ルナ、下がってろ」


ニコライがハンドガンからショットガンに切り替え
次々とハンターを退治していくと

「さっすが」


「序の口だ、さっさといくぞ」


余裕の笑みを浮かべ
先に進む



その頃、ハンクは



「・・・無線が混線し使い物にならないな」


無線からラクーンシティのテーマなどラジオ番組だの
色々な無線が飛び交い連絡さえできない状態に
イラつきを覚えながらゾンビたちを次々と排除していく


「サンプルは無事入手したものの・・・」


弾薬もあとわずか
無駄にはできない、弾薬と手榴弾などを弾数を確認していると


「うわっ・・・ハンターだいっきらい!」


「・・・ルナか?」


上の方から聞きなれた声が聞こえ
それがルナだとわかったハンクは上へと目指して進む
ショットガンの音が響き渡り近いことがわかる





+++++




「んー・・・警察署か・・・」


「ここはわんさかといやがるからな・・・」


警察署の扉前で立ち往生
開ければゾンビたちがうじゃうじゃいることがわかる

しばし考えていると
扉がバターンっと大きな音をたてて開かれると
二人は銃を構え前方にいる人物へと向ける



「ルナ!・・・・ニコライ?」


「ハンク無事だったのね!」


「あぁ、なぜコイツと一緒にいるんだ」



ニコライと一緒にいることが不思議でならない
思わず持っていたハンドガンをニコライへと向けられる


「あ・・・まってよ・・・私の恋人だよ」


「んなにぃ?!」


「・・・おいおい、なんて情けない声を出すんだ死神」


「・・・・」


信じられない・・・そんな気持ちでいっぱいいっぱいのハンクは
銃を構える手が震えている、そのうえ情けない声をあげてしまい
ニコライにやれやれと呆れられてしまう



「正気か?ルナ」


「え・・・うん」


「騙されてないか?」


「人聞きの悪いな・・・」


ムっと眉間にシワをよせニコライは
目の前のハンクを睨む


「とりあえず安否は確認できた、ウルフパックが今うまく事を進めてくれてる先回りして合流だ」


「ほら、ハンク行くよ」


固まっているハンクをつつき、正気にもどしたところで
ベクターたちのところへと急ぐ



+++++



「ベクター!!!」


「どわっ?!」


下でバーサやルポにスペクターと作戦をねっている場所に
ルナは勢いよくベクターに飛びつけば
当然気づかないかったので驚くことに



「どうやら無事のようだったな」


ニコライとハンクも姿を現し
ベクターたちの方へ近寄る


「すっかり忘れてた。。。ルナの恋人だったか・・・」


「なにか不都合でもあるのか?」


「大有りだ!お前がルナの恋人じゃなければ殺してやったさ!」


「おやおや、恐ろしいんだなぁ」


挑発でもしてるのか?!とベクターは青筋をたて
握りこぶしをつくりフルフルと怒りをこみ上げている


「うるせーよマッシュルームが!」


「誰がマッシュルームだ!無礼な!」


「ニコライがマッシュ・・・プククっ」


「ルナ・・・」


笑いのツボにはまったのかルナはついに笑いだし
ニコライはマッシュと連呼しながら
お腹をかかえながら笑っている


「ところで、何の作戦だ?義兄さん」


「貴様!俺を義兄さんって呼ぶな気色悪りぃ!!!」


「気色悪いとはなんだ!ルナの義兄なら当然だろう?」


「断じてルナを貴様にはやらん!!!!」


ビシっと指を指し講義の声を荒げるベクターに
面白いのかしらないがバーサが大笑いをしている
それに対しても十分腹が立つベクターだが

「お兄さん・・・」

しょんぼりとルナがベクターを見つめれば
言葉を詰まらせ、指していた指をふるふるとさせながら
腕を下げる


「義妹に弱いんだなぁ・・・ククっ」


「スペクター!!!!!」


「おぉっと・・・配備を確認しないとな」


からかいも含め
イヤミったらしく言うスペクターだが
すぐに配備確認へと視線を戻す


「なぁ、そんなにカリカリしてるとシワがふえるぞ」


「あんたに言われたくねぇ・・・」


「ベクターそれよりも状況はどうなってる」


「マスター・・・」


今まで黙ってそのやりとりを見ていたハンクは
話をそらさせ状況確認をすすめる



「さすが、リーダーだな・・・」


「ハンクはいつも冷静だから」


地図を見ながら相手の配置図をスペクターの情報によって
確認をすすめ、脱出ルートを練っていくウルフパックとハンク
その後ろでその様子をみている



「ベクターは悪い人じゃないよ、ただタイミングが悪かっただけかな」

「どういうことだ?」

「ほら、敵対してるわけだし、それにあなたは仲間も皆殺しにしちゃったわけだし」

「それ以外の方法はない、お前が生きて幸せならそれでいいさ」


そっとルナの唇に触れるだけのキスをし
ベクターたちが今もまだ作戦を練る背中を見守っていた



みんな無事に脱出できればそれでいい
ルナの願いを聞き入れるのは恋人のニコライだけ


---END---








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