ひなたぼっこ
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「あったかいねぇ〜」


「あぁ・・・」


小さな丘に遊びに来たルナとピアーズは
だだっ広い芝生に寝転がり
日にあたっている



「ねぇ、ピアーズ」


「なんだ」


首だけをピアーズの方へ向ければ
ピアーズも同じようにルナの方へ向く


「平和がはやく訪れるといいねぇ」


「そうだな・・・バイオテロさえ止まれば」


「ゾンビもアンデットも元は人間・・・こういう日々はもう訪れない」


「ゾンビたちがひなたぼっこしてるなんて想像つかないしな」


「それもそうね」と笑い
再び空へ顔を戻すと


「生きてるって本当幸せだね」


「そうだな・・・」

ぼーっと空を眺め
雲の数を数えていると


「ルナ・・・結婚しよう」


「どうしたの急に」


驚いて振り向けば
ピアーズが指輪を出している


「わぁ・・・・綺麗」



「結婚・・・してくれるか?」



「もちろん!ありがとう」



指輪を取り出しルナの左薬指に
ダイアの指輪をはめる


「ふふっ・・・太陽に当てるとより輝いてる」


「ルナの方が輝いてるさ」


「ベタね〜」


「ベタで悪かったな!」

クスクスと笑いながら「嬉しいけどね」と
イタズラに笑う



「なんだか眠いや」


「あたたかいからな・・・少し寝るか」


「うん」


そのまま目を閉じ
日が暮れるまで眠り

こんな毎日が続けばいい
そう願う二人である


---END---


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