嘘に隠された真実
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「うお・・・お兄さん」

「な・・・なんでルナがここに!」

ニコライを追うべく、ベクターたちが扉を開けば
そこには親戚のルナがなぜだかいた


「何この子」

「俺のいとこのルナだ・・・」

「ベクターに妹がいたとはねぇ」

そうは見えないけど?とニタニタ笑いながら言う
バーサーに「うっせ」と小突けば「あら、女に暴力?」と挑発にでる

「ルナは・・・なんでこんな場所に」


「・・・ハンクみなかった?音信不通なの」


「マスターは・・・わからない・・・サンプルを失ったと消えてからさっぱりだ」


「なるほど・・・」


ハンクを探すべく色々な場所を転々としているルナ
ベクターたちとは進行方向の逆だということから
ラボにいくのではないかと推測をするベクター


「ベクターたちは?」


「俺たちはニコライを追っている」


「・・・・・そう」


ルナの表情は一瞬曇ったことに
不審をもつと

「まさか、もう接触したのか?」


「え・・・うん、まぁ」


「何もされなかったか?」


「まぁね」


ベクターがベタベタとルナの体をさわり
チェックをいれる


「どうしたの?お兄さ・・・じゃなくてベクター」


「いや、あいつは頭がいかれてる、なにか体にしかけてないかチェックだ」


「どうしてそう思うんだ?諸君」


すると上からその本人が現れる


「ニコライ!」


「私が自分の恋人に手を出すとおもうか?」


「え?!」

「なんだと?!どういうことだ!!!」


バーサーやベクターなど一瞬にして凍りつく
信じられるはずがない
ニコライとルナが付き合ってるだなんて

「ルナどういうことだ」

「あれ・・・知らなかったっけ」

「ふざけるな!なんでやつと!」

ルナの服を無理やり掴み
どうしてだ!と怒鳴りつければ


「ニコライはべつに何も悪くないよ・・・」


「なぜやつをかばう」


「あなたたちがリッカーたちを排除してくれれば生存者も助かるって・・・ニコライが」


苦し紛れに言うと
ベクターは服をつかむのをやめた


「それは本当なのか?ニコライ」


「じゃなければルナだって生きてはここにいないだろ」


「そうだよ、そうでもしなかったら私生きてないよ・・・」


道中に何があったのかは理解できていないが
ベクターたちはルナとニコライを交互にみやる


「しかし、U.S.SのルナとU.B.C.Sのニコライがつながりあったとわ驚きねぇ」


「何呑気なこといってるんだバーサー」


「少しは感謝していただきたいな、ベクターのいとこのルナ無事にいるんだ」


「やはりどうも気に食わないな、お前だけは」


「好きに言ってればいい」


お金のためなら仲間を見殺しにし
自分たちを利用していたことには変わりはなく
腹を立てているベクターは当然気に食わない

それよりいとこのルナを恋人にしてるだなんて
受け入れたくもない事実

「大体仲間を殺してたじゃないか」


「お前たちを狙っている以上ほっとけないそれだけだ」


「なんだと?!」


「お前たちが生きて帰れるように、仲間を減らしてやったんじゃないか」


何のためにそんなことをするのかと
不思議でならないベクターたちは
ニコライのやってることがイマイチ理解できない



「まぁ、ともかく生きて帰ることだ、俺とルナはこれから研究所へ進むぞ」


「リーダーが迷子みたいだから助けに行くからベクターばいばい」


ルナがニコライの方へ走り腕をとり
先へと進む


「あの二人がカップルね・・・ベクター残念だったわね」


「うるさい・・・断じて認めるものか」


「まるで父親ね」


「言ってろ」


ウルフパックは次の目的地へと
足を運ぶ



「ねぇ、ニコライべつにあんなことしなくてもよかったじゃない?」


「何故だ?」


「ニコライ殺されかけてたじゃない・・・」


「それも計算の上での行動だ、あいつらが生きてなきゃお前も悲しむだろ?」


「ありがと、大好きだよニコライ」


ゾンビを倒しながら
ハンクの安否を確かめに二人で進む

当然そんなことを知らないハンクは
ひとり脱出ルートを練っている


---END---


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