アバンチュールのような・・・
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「ここは・・・どこ?」


見渡すとどこかの研究室・・・
それぐらいしかわからない、レントゲンだとかホルマリン付けにされた
なにか・・・


なにか・・・


「え・・・これって・・・エイリアン?」


あの某映画の幼虫と同じ・・・
こんなところに長いはしたくない・・・
出口を探そうとした瞬間


「誰かいるのか?」


やばい・・・
そう思った私はそのホルマリン漬けされた
カプセルたちの裏に隠れた

お願い・・・見つからないでっ・・・

白い白衣を着た男性がうろちょろ
研究室を徘徊しているのがわかる

心の底でどこかにいくように願うが
自分の研究室なのか・・・出て行くことはない・・・


「・・・気のせいか・・・」


そう言ってその男は
レントゲンをまじまじとみながら
何かぶつぶつひとりごとを言い出す


ホルマリン漬けされたその幼虫を見ると
今にも動きそうで気が気でない・・・
ホルマリンということはもうすでに息をしていないのだが


「映画の見すぎだ・・・私・・・」


あれから何時間たつのだろう・・・
その男は動く気配すら感じない


ゴポポッ・・・


「ひぃっ・・・」


「誰かいるのか?!」


後ろのカプセルから空気の漏れる音が聞こえ
それに驚いてつい声をあげてしまったせいで

白衣の男がこちらに歩んでくるのがわかる

すると、扉の開く音が聞こえたと
同時に

「バーキン博士・・・Gウィルスを渡してもらおう」


「お前たちは・・・」

ここからじゃよく見えないが
黒い服を着た男たちが乱入しバーキンという男から
ウィルスを渡すように銃を向けてることまでは理解できた

反面・・・


「え・・・うそ・・・まさかウィリアム・バーキン?・・・じゃぁそこにいるのは・・・ハンク・・・」


夢でも見てるのだろうか・・・
あのバイオハザード2にでてくる・・・あのハンクやウィリアムが
目の前にいるわけだ。。。


そんなことを考えていると


ババババババッン・・・・


「やめろ、サンプルにあたる!」


「ひぃぃぃぃっ・・・」


「ほかに誰かいるのか!」


銃声に驚きまたもやこりずに悲鳴をあげてしまう
私はとことん馬鹿だと・・・

「探せ」

ハンクであろう人物が指示をくだせば
周りにいた兵士らが近辺を探り始めた


「貴様、でてこい!」


「ひっ!お願いです銃をむけないでくださいぃっ」


銃口をこちらにむけてくる兵士に
手をあげながらカプセルの隙間をぬって出る

そのまま銃口で背中を押されひざをつけさせられる
手を上にあげながら・・・

まるで、映画をみてるかのような・・・


「何故ここに部外者がいる」


「私もよくわかりません、気づいたらここに・・・」


「嘘をつけ!」


「ひぃっ」

事実なのに・・・
当然私がここにいることなど誰も信じるはずもなく

容赦なく銃口を頭につきつけられたまま

「リーダー・・・こいつどうします」


「・・・つれていけ」


「立て・・・立つんだ!」


「うぅ・・・はい」


腰が引けて動けないのに
ゆっくりと立ち上がれば銃口をずっと背中につきつけながら
指示されるがまま前にすすんでいく



なんで・・・こんな目にあうのかなぁ・・・


あ・・・すっかり忘れてたけど・・・


「あのバーキン博士。。。化け物になるのでお気を付けを・・・」


「何馬鹿なことをいいだす、奴は死んだんだぞ?」


「サンダーバード、さっさとつれていけ」


当然信じてもらえるはずもなく
銃口を突きつける男はサンダーバード・・・
「ほら、進め」と銃口でクイクイ背中を押してくる・・・

無抵抗な人間ってわかってるのに何故だ
このやろう・・・


「ウォオオオオッ」


「なんの声だ!」


「・・・だから・・・ウィリアム・バーキンだって・・・」


「そんなばかな!」


後ろから聞こえる雄叫びのほうへ
ハンクたちは振り返る

すると変貌したバーキンが
追いかけてくるのでステアーで撃ち続けるものの
あまり効果は得られず

サンダーバードはバーキンによって
吹き飛ばされる


「ぐぁっ・・・・」


「うっ」


次々と兵士らは飛ばされ
挙句の果てにはハンクまでもが突き飛ばされていた


「私はいったい・・・どうすればいいのぉおおお!!!!」


ただ逃げるしかなかった
無我夢中になって下水道を走り回る


やがてバーキンの姿も声もしなくなったことに気づく

「・・・助かった・・・でもここどこよ」

ひたすら歩くと
先ほど襲われたサンダーバードらの遺体とおぼしき
兵士らがいることに気づき


「ぐるぐる回ってたのか・・・」

散乱したサンプルなどが
そこらじゅうにこぼれていた・・・


「みんな息してない。。。」


遺体と思しき・・・ではなく
もう遺体なんだ・・・

「あ・・・この人息はしてる・・・」


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