そんなに見つめないでよ「ねぇ・・・そんなに見つめられるとどしたらいいかわかんないよ・・・」
「どうしてだ、やましいことでも隠してるのか?」
ルナをじっと見つめるハンクに
恥ずかしくてたまらないルナ
やましいことがなければ平気だろ?と言われて
じっと我慢はするが数秒とももたないでいる
「穴があいちゃう」
「ほぉ・・・見つめられるだけで穴が空くとは見ものだな」
「ちょっと!!屁理屈は嫌いだよ!」
昔から屁理屈な所が欠点なハンク
それ以外は完璧なのになーと思うルナなのだが
「マスター・・・見つめてどうするんですか・・・」
「どうもしん」
「どうもしないって・・・私の気も知らないでぇ」
「なんだ、それは?聞かせてもらおうじゃないか」
あ、言うんじゃなかった。。。と後悔するも
ときすでに遅し・・・彼のもうひとつの欠点を思い出すと
彼は任務においてもプライベートにおいても
気になることがあればとことん追求するほうだ。
ぬかりないこの性格をどうにかできないか
そう悩むルナであった
「その・・・見つめられると・・・ドキドキして落ち着かないんです」
「やましいことがあるからだろ?」
「そんなんじゃないですよー・・・」
「最近お前はそそっかしいからな、何か隠してないか調べる為だ」
ハンクは「何かその人に対しやましいことがある場合は、その人の目をみて話そうとしない、落ち着きがない」とこの本に書いてある。とその本の
ページをルナに見せた
「だから・・・やましいとかじゃなくてですねぇ・・・」
「だから、なんだって聞いてる」
「・・・マスターのことが好きだからですよ・・・見つめられるとドキドキして呼吸すらできないです」
「・・・・呼吸してるじゃないか」
「あーもう・・・台無しだ・・・愛の告白も台無しだ・・・」
恥ずかしい気持ちを押し殺して勇気を振り絞って
告白をすれば・・・すべてを台無しにされたルナは
頭を抱えて、深いため息をつく
「私を好きというのは師範としてか?男としてか?」
「師範としてドキドキしてるってどんだけ恐怖抱かれてるのよ。。。マスターを男として見てるって意味ですよ!」
「なるほど」
その答えにルナはズッコケたくなる
ルナにとってそんなことより
本当に自分の思いがハンクに届いたのかが
不安でいた
「マスター・・・」
「すまないな、気になるとすぐ・・・」
「もう、慣れました」
頭をポリポリ掻きながら
苦笑を浮かべるハンクだが
「私もルナのことを誰よりも愛している・・・」
「本当ですか?」
「あぁ、見つめていて、ハッキリとわかったんだ」
つまりは今日まで自分の気持ちが
はっきりと分かっていなかったと察するルナ
本当に隠し事してるのではないか?と気になったのはただの口実なんじゃないかと
そう思うルナ
「ハンク、私は嬉しいですよ」
ほんのりと笑うルナに
ハンクは「やはりずっと見つめていたい」と言い出して
「そんなに見つめたら私どうにかなりそう」
苦笑するルナでした・・・
---END---
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