舞われまわれ | ナノ







「お疲れ!」
「おう、お疲れさん」
プロシュートはもう着いていた。
車の中を覗くとソルベとジェラートもいた。

「皆怪我無い?」
「新入りのお前に心配されるほど柔じゃねーよ」
ソルベに小突かれた。
「あれ、お前背中血ぃ出てんじゃん」
プロシュートに指摘されたものの、見えない。
「え?本当に?」
「ただの返り血じゃねーの?」
そう言ってジェラートが背中に手を伸ばすと電流みたいに痛みが走った。

「---っ!!!!!!!」
「気付いてなかっただけのようだな」
リーダーのいうとおりかもしれない。
怪我をしたと思うと背中のほうがじんじんと痛み始めた。
「ほら、とっとと帰って手当てするぞ」
「はーい」
プロシュートに促され車に乗り込む。
私もまだまだだなぁ。