舞われまわれ | ナノ







「おう、初任務どうだったよ」
昼ごろリビングで転がっていると今起きてきたであろうホルマジオが聞いてきた。
「話すの報告も入れて4回目だよー。他の人に聞いて…」
朝から何度その話をすれば気が済むのか。
「しょおがねえなぁあ。まっ、お疲れさん」
「うんありがと」
その背後からイルーゾォが現れる。
「あれ、マキナお帰り。任務どうだった」
「…ははは、確かにこりゃ大変だ」
わかってくれたか、ホルマジオ。
「イルーゾォ、既にもうたくさん喋ったから他の人から聞いてぇー…」
「え、ああ。そうか、お疲れ様」
「ありがとー」
「じゃあ俺がいかにしてマキナの純潔が汚されたかを」
「あんたのは100パーセント脚色じゃない」
メローネが腰をくねらせて気持ち悪い。
「その蔑む様な目もべネ!!!俺ペドに目覚めそう」
「ペドって年齢じゃないけどね」
「そういやお前何歳なんだ?」
「私は14だよ」
「え・・・」
メローネの口がぽかんと開く。
「悪い、10かそこらかと」
ホルマジオまで。イルーゾォも頷いている。
「気にしてるのに」
たかが四歳の違いではない。成長期の私にとって三歳下に見られると言うことは大きいのだ。
相変わらず体の成長は正直あんまりでため息が出る。
「そ、そのうちぐんって伸びるもん」
「俺、女性の年齢当てるの自信あったのに」
メローネはなんか打ちひしがれてるし。

誰一人フォローが入らないってどういうことなの。