舞われまわれ | ナノ







「ブチャラティ!」
「どうした、ナランチャ」

向こうでナランチャがブチャラティにじゃれ付いている。

「前、もっと早く生まれたかったかって話したじゃあない」
「ええ」
ハードカバーの分厚い本を読んでいるフーゴに話しかける。
「今私はもっと遅く生まれたかったとしみじみ思っているわけなんだけど」
「混ざりたければ混ざってくれば良いじゃないですか」
「無理よー。楽しそうだけど、混ざりたいけどぉ…」

ナランチャが羨ましいとしみじみ呟けば変な顔をされた。

「僕から見れば2人ともそう変わりませんよ」
「それは…、精神年齢が?」
いやそんなまさか、
「ええ」
「…ナイスジョーク」
「そう思ってるならいいですけど」
そういってフーゴは本に目を戻した。

「よし、混ざりに行こう」
「そうですか」
「行こうって言ってるの!」
私はフーゴの腕を掴んで立たせた。
「はぁ?僕はいいです」
「いいからいいから!」
「…しょうがないな」
「よっし!」

皆で童心にかえるとしましょうか!

(ブチャラティー!!!)