舞われまわれ | ナノ







<ホルマジオの場合>

リビングに戻ると、ホルマジオがいた。
「よぉマキナ!」
「おはようー、ホルマジオ」
「ってなわけでチョコくれ!」
「・・・・あ、」
 チ ョ コ 。
「ああああぁー!!!」
「ど、どうしたんだよ・・・大声出して」
「・・・忘れてた」
「え」
「今日14日?」
「ああ」
「忘れてた、バレンタインデー・・・だから皆朝からあんなに、私に何かを期待してたんですね!」
「・・・しょうがねえなぁ、お前は・・・」
「何よ、いっそホルマジオくらい男らしく言いなさいよー!!!!!!分かるわけ無いでしょ!」
「いや、そこはわかってやれよ」
男心として、なんてホルマジオは言っていた。

そんな事こっちは知ったことじゃない!

…さて、どうするべきか。
よし、こうなったら今日はこのままどうにか白を切ってやる・・・。

というわけでホルマジオには私がバレンタインデーであることを忘れていたのは内緒にしといてもらった。