舞われまわれ | ナノ







いつものように目を覚ました私は、この日もいつものような日になると信じていた。

<プロシュートの場合>
「おい、マキナ」
リビングでカッフェを楽しんでいると、プロシュートがやってきた。
「どうしたのプロシュート」
「お前、俺に寄越すもんあんじゃねえのか?」
自信満々の笑顔でプロシュートは聞いてきた。
しかし残念ながら私に思い当たる節はない。

「・・・なんか借りてたっけ?」
雑誌はちゃんと毎回返しているはずだ。

「そこはボケるところじゃないだろ…」
「・・・ヒント」
「マジか」
「マジよ」
「・・・自分が情けなくなってきた」
「え、どこ行くの!?プロシュートー!!」
行っちゃった。

渡すもの・・・考えても分からない。
まぁ、いいか。