舞われまわれ | ナノ







「お疲れ様ー。加勢をと思ったんだけどいらなかったね。」
地面に転がっている夥しい数の死体。
皆とっくに天寿を全うしきったようだ。
スタンドは解除しているので全員若いんだけど。

「足手まといがいなけりゃな。」
「なにそれ、私も入ってるんじゃないんでしょうね。」
「どうだかな、とっととずらかるぞ。…ペッシはどうした。」
「先にジェラートのところに預けてきた。」

ソルベは今頃、電子機器に残った私たちの記録を消しているだろう。
「ちっ…まだ早かったか。…お前、エグイ殺し方してないだろうな。」
「ちゃんと綺麗に殺したよ。目標一人相手だったし。それくらいの配慮は出来るよ。まぁ、フォローは頼んだぜ兄貴!」
「誰がお前の兄貴だ。フォローつーか、説教だけどな。」
「ペッシ、逃げて!」
そこの角を曲がれば皆と車が待っている。