舞われまわれ | ナノ
「ただいま帰りましたー!」 「遅い。」 「面目ない。」 アジトに足を踏み入れた直後、私はリーダーに一蹴された。
「随分と長いバカンスだったな。」 「ご、ごめんなさいです、反省してます。」 帰る予定の前日にブチャラティが帰ってきたものだから、それとホールケーキと戦ったりもして、もう二、三日と伸ばしてしまったのだ。
む、無断で。
「俺たちは通常通りもう仕事が始まっているんだが?」 「ご迷惑おかけしました。」 どんどん小さくなるしかない私にリーダーはフンと鼻をならした。 他のメンバーは任務なのだろうか、リビングには私たちだけである。
「それで、楽しかったか。」 「え?」 「帰省はどうだったかと聞いているんだ。嫌なら応えなくて良い。」 「楽しかったよ!ありがとう!」 「それならいい、任務にでも行ってこい。」 「えへへー。」 「今すぐだ。」 「了解!!」
なんだかんだで優しいリーダーである。 殺される人には申し訳ないが、ホールケーキの付けが怖いのと運動不足解消のために本気で殺させてもらおう。
「あれ、マキナ帰ってたの?」「メローネ。今しがたね。任務帰り?」 「まぁね。…太ったんじゃない?」 「そ、育ち盛りなんです!!!!!!!!」
(ああもう本当に任務がんばろう。)
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