舞われまわれ | ナノ







昼食はボンゴレビアンコとかぼちゃスープだ。
匂いにつられて死んでいたギアッチョももそもそ起き上がりこちらにやってくる。
皆が揃うのを待たず、各々食べ始めるあたりが彼ららしい。

「キャベツやらカブやらが入ってるなんて珍しいね。」
このボンゴレビアンコは実に野菜が盛りだくさんである。
美味しいし彩りも綺麗だけれどあまり見ない組み合わせだ。

「俺様特製二日酔い用のメニューだ。酷い奴らは後で烏龍茶か紅茶淹れて飲めよ。」
「そうなんだ。」
返事するものはいないが皆分かっているようだ。
言われ飽きてるのかもしれない。

リーダーはあんなことを言っていたが、プロシュートは十分面倒見が良いじゃないか。
ただ世話を焼くほうも焼かれるほうも慣れてないんだろうな、なんて思って一人で静かに笑っていると何ニヤついてんだとホルマジオにつっこまれた。

(いや、皆で食べる料理はやっぱり楽しいなって。)
(後片付けがなきゃな。)
(それはあんたらが食い散らかすからでしょーが。)